ストレスと抜け毛の密接な関係!どんな影響があるの?
公開日: 2018年12月27日
「ストレスで抜け毛が増えた」という話を耳にすることがありますが、なぜストレスによって抜け毛が増えるのでしょうか。
ストレス社会といわれる現代なので、常にストレスにさらされている人はかなりいるはずなのに、抜け毛が増える人とそうでない人がいます。
同じストレスがかかっても、人によって感じ方が異なるからかもしれません。
この記事では、ストレスが抜け毛につながるメカニズムと、ストレスによる抜け毛の特徴や対策方法について解説します。
目次
ストレスが抜け毛につながるメカニズムを知ろう
ストレスは人によって感受性が異なり、何がストレスになるのか、どれくらい負担になるのかという点が異なります。
ですから、どれくらいのストレスがかかったときに抜け毛の原因になるということが一概には言えません。
しかし、過剰なストレスがかかったときには抜け毛につながるということは言えます。
ストレスから抜け毛に至るメカニズムがある程度解明されているからです。
人の体は、交感神経と副交感神経という正反対の性質を持つ2つの神経の働きで制御されています。
2つの神経が交互に働いて、臓器の動きや体温、発汗、ホルモンの分泌量などを制御するのが正常時の働き方です。
しかし、ストレスがかかるとバランスが崩れます。
人はストレスを感じると、自律神経のバランスが交感神経優位に傾くというのがメカニズムの発端です。
交感神経は体も心も緊張状態にするように作用します。
強いストレスがかかり続けるということは、常に緊張状態でいることと同じです。
脳が生命の危機だと判断するため、生命維持に必要最小限の活動内容に抑えてしまいます。
交感神経が優位なときは血管が収縮するのですが、長時間その状態が維持されると、末端には血液が流れない状態になって危険です。
頭皮は、生命維持の観点では優先順位が低いため、血行不良になりやすく、栄養不足に陥り抜け毛が発生することになります。
詳しくは、「ストレスと抜け毛は密接な関係にある!メカニズムや特徴まとめ」をご参照ください。
ストレスによる抜け毛の特徴的な症状は?
ストレスによる抜け毛かどうかは、毛根を見ればわかるといわれています。
自然に抜けた抜け毛は、完全に成長したあとで抜けたものです。
しかし、ストレスのせいで抜けた髪は、成長の途中で抜け落ちています。
最後まで成長してから抜けた髪は根元のふくらみがしっかりしているのが特徴です。
それに対して、成長途中で抜けた髪は毛根も発達しきっていません。
また、毛根部分の色の違いも分かりやすいポイントです。
自然に抜けた抜け毛は、抜けるべき時期に抜けているので毛根が白くなっています。
しかし、ストレスによって抜けた抜け毛は、成長の途中で不自然に抜けているので毛根が黒い状態です。
ストレス性の抜け毛は抜け方にも特徴があります。
特に抜け方に特徴がある症状が円形脱毛症とびまん性脱毛症です。
円形性脱毛症は、部分的にまとまって一度にごっそり抜けるのが特徴で、抜けたあとが円形や楕円形になります。
それに対して、びまん性脱毛症は頭全体で少しずつ時間をかけてパラパラと抜けていくのが特徴です。
ストレスが原因で起こる脱毛のなかには、抜け毛症のような症状に近いものもあります。
抜け毛症は、ストレスがかかったときに爪を噛んだり貧乏ゆすりをしたりする無意識の行為と同じで、ストレス解消のために行われるものです。
ストレスが解消すれば抜け毛は回復するの?
ストレスの原因になっているものがなくなれば、交感神経が優位な状態が解消され、血流が回復するので、髪が成長するタイミングも元に戻ります。
ですから、いずれは回復する可能性が高いというのがストレス性の抜け毛の特徴です。
ただし、完全に髪が生え変わり、正常なサイクルで成長した髪ばかりになるまでには少し時間がかかります。
半年から1年くらいかかるといわれていますが、毛根が生きている限り回復する可能性があるというのは安心です。
では、根本的な原因を取り除けない場合はどうなのでしょうか。
原因となっているストレスが取り除けるとは限りません。
家族や親戚の存在がストレスになっている場合のように、ストレスのなかにはどうしても避けられないものがあります。
その場合は、ストレスを解消する形で回復を図ることが多いようです。
強いストレスを感じ続けることが抜け毛につながっています。
ストレスの受け止め方を変えたり、感じ方を弱めたりすることで、抜け毛が減り、回復することもあるということです。
詳しくは、「ストレスが原因の抜け毛!回復の方法はある?」をご参照ください。
ストレス性の抜け毛はどんな対策が有効?
ストレスから抜け毛が発症するメカニズムのなかに、対策のヒントが見つかるかもしれません。
たとえば、強いストレスが継続的にかかることが発端になっているということは、かかるストレスを弱めたり、継続的にかからないようにしたりすることが対策になるということが言えそうです。
ストレスの感受性は個人差があり、同じ環境でもストレスを感じない人がいるので、受け止め方を変えるというのは有効な対策になるでしょう。
また、心や体を休める時間を作ったり、趣味やスポーツに打ち込みストレスを忘れる時間を作ったりすることも効果を期待できます。
強いストレスを受け止め続けなくてよくなるからです。
ストレスがかかると、髪以外のところでも細胞がダメージを受けます。
その修復に髪の成長に欠かせない亜鉛が大量に使われてしまうことも抜け毛が増える原因のひとつだといわれています。
ですから、亜鉛を補給するというのもストレス性の抜け毛の有効な予防や対策になるでしょう。
そういった面では、食事の見直しは重要なポイントになるはずです。
コンビニ弁当やインスタント食品などに偏りがちな食生活から、髪によい栄養を積極的に摂る食事に変えると効果を期待できるでしょう。
詳しくは、「回復させるために!ストレスによる抜け毛対策特集」をご参照ください。
実は女性に多いストレス性の抜け毛
女性と男性の抜け毛原因には異なる点があります。
生活習慣や整髪剤の影響などは男性でも女性でも同じように受けるかもしれません。
しかし、根本的に違うのが性ホルモンの割合です。
抜け毛を引き起こす原因のなかに男性ホルモンがあります。
女性の体にも男性ホルモンはありますが微量です。
普段は、髪を健康に保つ働きをする女性ホルモンのほうが圧倒的に多いので、女性は抜け毛を避けられます。
しかし、ストレスがかかり、自律神経のバランスが崩れると、女性ホルモンの分泌が減るので、男性ホルモンの影響を受けることになるのです。
女性にはストレス性の抜け毛に悩む人が多いといわれています。
女性にとって抜け毛になりやすい状態が男性ホルモンの割合が増えているときだからかもしれません。
しかも、ストレスは年齢や職業などに関係なくかかるものです。
10代だとしでも、家庭内で過ごしていたとしても何らかのストレスはかかるので、女性にはストレス性の抜け毛が多いわけです。
女性はストレスの感受性が高いことがストレス性の抜け毛が多い理由ともいわれます。
しかし、感受性だけでなく、立場上ストレスとなる人間関係の幅が広いことも関係していると言えそうです。
たとえば、主婦の場合、自分の人間関係だけでなく、夫の仕事がらみや子供の学校、習い事に関係する付き合いもストレスになることがありえます。
付き合いの幅が広くなると、ストレスを受ける機会も増えるため、女性にストレス性の抜け毛が多いのかもしれません。
詳しくは、「女性の抜け毛の原因は?ストレスが主なのは本当なの?」をご参照ください。
ストレスってどれくらい抜け毛に影響していると思う?
最後に、ストレスが抜け毛に影響していると思っている人がどれくらいいるのか、アンケートを取って調べてみました。
【質問】
ストレスは抜け毛にどれくらい影響すると思いますか?
【回答結果】
大いに影響すると思う : 65
多少影響すると思う : 33
全く影響しないと思う : 2
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2018年11月01日~2018年11月08日
有効回答数:100サンプル
ほとんどの人がストレスの影響は感じている
今回のアンケートでは、大いに影響すると思うと回答した人がもっとも多く、全体の65%を占めました。
・心身的に病んでいると食生活は乱れ、十分な睡眠も得られないと思います。また、ストレスはフリーラジカルを生み出し、元気な細胞を破壊します。ストレスは健康な体を蝕む存在だと思っています。ストレスが積み重なった結果、十分な栄養素が毛根に届かず、健康な髪の毛は育ちたくても育たず抜け毛となると思います。(40代/専業主婦(主夫)/女性)
・過去に仕事やプライベートでのストレスから抜け毛を経験しました。ストレスは自身で自覚のあるストレスと、そうでないストレスがあると個人では思っていますが、明らかに自覚のあるストレスを抱えたときに抜け毛を経験したので大いに影響すると思っています。(30代/無職/男性)
・ストレスは自律神経を乱してさまざまな体調の不良の原因となるので、当然毛髪にも影響すると思う。(40代/正社員/女性)
大いに影響すると思うと回答している人のコメントを見ると、ストレスが自律神経や食生活の乱れ、睡眠不足など、他の要因にもつながることを理由として挙げているものが目立ちます。
また、実体験からストレスの影響が大きいと感じたというコメントも多く見られました。
一方、多少影響すると回答した人のコメントは以下の通りです。
・人によって、ストレスが体のどの部分に影響するかは違ってくるからです。(40代/専業主婦(主夫)/女性)
・強度であれば、かなり影響するが、そうでないならあまり関係ないと思います。(40代/個人事業主・フリーランス/男性)
・個人差があると思います。人それぞれストレスの受ける感じ方が違うので、ストレスに感じやすい方は抜け毛が多くなるかもしれません。(50代/経営者/男性)
多少影響すると回答している人は、受け止め方の個人差やストレスの度合いに注目しているようです。
ストレスの影響が頭髪に出る可能性はあるが、それ以外の部分に出る場合もあるだろうという意見もありました。
今回のアンケートでは、全く影響しないと思うと回答した人は100人中2人しかいませんでした。
ほとんどの人が抜け毛にストレスが何らかの影響を及ぼしていると感じていることがわかります。
ストレスが直接抜け毛に作用しているわけではなく、体調にさまざまな影響を及ぼすなかのひとつに抜け毛があると考えている人が多いようでした。
ストレスは溜めないことで抜け毛を防ごう
現代社会ではストレスを避けて生活するのは無理と言えます。
しかし、ストレスを溜めないで生活することはできるかもしれません。
ストレスを上手に解消する方法を見つけて、生活に取り入れていきましょう。
同じ環境にいてもストレスをうまく軽減している人はいます。
受け止め方によって抜け毛を防げるなら、上手な受け止め方を覚えることも必要でしょう。
病院で治療を始めるよりも先に、リラックスするための対策方法を見つけることが大事です。
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