女性の抜け毛の原因は?ストレスが主なのは本当なの?
公開日: 2018年12月27日
抜け毛に悩むのは男性ばかりではありません。
女性もさまざまな原因で抜け毛に悩まされています。
特に、女性の社会進出が進んだことで、ストレスによる抜け毛に悩まされるケースが増えました。
しかも、ストレスにさらされるのは社会に出て仕事をしているときだけではありません。
専業主婦として家庭を守っていてもストレスがかかります。
この記事では、女性が悩まされることが多いストレス性の抜け毛について、特徴や改善方法を解説します。
目次
女性の抜け毛、主な原因はストレス!?
生活習慣の乱れや誤ったヘアケアなど、抜け毛の原因は多岐に渡ります。
男性の場合は遺伝の影響が大きいAGAが中心ですが、女性の場合ストレス性の抜け毛に悩む人が多いようです。
ストレスは年齢に関係なく抜け毛の原因になるので、多くの人がストレス性の抜け毛の対象になります。
そのうえ、人によって何がストレスの対象になるかが異なるので、すべての人にとってストレスのない環境にするというのが難しいというのも重要なポイントです。
身の回りのことすべてがストレスの対象になり得るということですから、人によっては常にストレスに囲まれながら生活することになってしまいます。
また、女性にストレス性の抜け毛が多いというのは、女性のストレス感受性が男性以上に強いということが原因のひとつとされていますが、実際は社会的な役割が深く関係しているのかもしれません。
一般的に既婚女性には家庭を守るという立場が任されています。
社会に進出して、男性と同じように働いていたとしても、家庭のことは女性に任されることが多いのが現状です。
そういった社会的立場では、自分の個人的な人間関係を超えた付き合いもしなければなりません。
近所づきあいに加え、夫や子供がらみの付き合いなど、気を遣わなければならない範囲が広いことも、ストレス性の抜け毛を増やす要因になっている可能性があります。
どんなことが抜け毛に繋がりやすい?女性が抱えるストレスとは?
では、女性にとってどんなことがストレスになると思われているのか、アンケートを取って調べてみました。
【質問】
女性にとって、どんなことが一番のストレスになっていると思いますか?
【回答結果】
人間関係 : 55
家事や育児 : 28
PMS : 13
仕事 : 4
調査地域:全国
調査対象:【性別】女性
調査期間:2018年11月01日~2018年11月08日
有効回答数:100サンプル
人間関係がストレスという人が過半数
今回のアンケートでは、人間関係がストレスだと回答する人が最も多く、過半数を占めました。
・社会に出て仕事をする場合も、仕事を辞めて家事や子育てなどに集中する場合も、人間関係は切り離すことができないので、大きなストレスとなっていると思います。(40代/無職/女性)
・女性は人間関係を大事にし、かつ敏感に反応を示す傾向があるため、一番堪えるように感じた。特に家族や親戚、会社関連など、逃げられないところでの合わない人間関係は、相当のストレスになるのではないかと思う。(40代/専業主婦(主夫)/女性)
・仕事や家事育児は、覚悟ができるし備えもできる。けど人間関係だけはそうはいかず、関わりたくない人ともかかわらないといけない。(20代/専業主婦(主夫)/女性)
人間関係と回答した人のコメントを見ると、外で仕事をしていても、家の中で家事や育児をしていても何らかの人間関係に悩まされている様子がうかがえます。
特に既婚女性は、自分自身以外にも夫や子供がらみの人間関係もあり、ストレスを感じる機会が多いようです。
一方、家事や育児と回答した人のコメントは次の通りです。
・仕事と家事の両立がストレスです。夫婦共働きなので家事の分担ができていないと喧嘩になったりしてストレスが溜まります。(20代/正社員/女性)
・家事と育児の両立は難しいです。赤ちゃんに合わせて生活をしていると家事がほとんどできなくて、睡眠時間もない事からストレスが溜まります。最近私が出産したばかりなので、強く思います。(20代/専業主婦(主夫)/女性)
・家事や育児を男性も手伝ってくれるようになった、とは言っても世の中の雰囲気だけで、実際のところ介護もふくめて嫁としての仕事は重労働だから。(40代/個人事業主・フリーランス/女性)
家事や育児を選んだ人のコメントを見ると、さまざまな両立に苦しんでいることがわかります。
家事と育児をはじめ、仕事と家事、家事と介護など、女性には両立しなければならないことが多いということがストレスの要因になっているようです。
今回のアンケート結果から、多くの女性が置かれている社会的な立場が、根本的なストレスの要因になっているように感じられました。
では、ここからはなぜストレスによって抜け毛が増えるのか、メカニズムを見ていきましょう。
ストレスで抜け毛が増えるのはどうして?
過度なストレスが加わると、体は生命維持のために自律神経のバランスをあえて崩し、交感神経が優位な状態を維持します。
自律神経は交感神経と副交感神経という逆の作用をする2つからなるものです。
通常時はバランスを取りながら体温や臓器の動き、血流などのコントロールを行っています。
しかし、過度のストレスがかかると、体は無意識のうちに生命の危機と判断するため、交感神経の働きを優位にし、緊張状態を維持しようとするのです。
生命を守るためには、余分なエネルギーや栄養は使えません。
血管を収縮して血流が悪くすることで、必要最低限な生命活動にとどめようとするわけです。
髪は生命維持の観点からすると、最も優先順位が低いと言えます。
そのため、頭皮の血行が悪くなり、栄養や酸素が行き届きにくくなるので、髪の成長が阻害され抜け毛が起こるのです。
また、過度のストレスが加わると、体の至る所で細胞がダメージを受けます。
そんなときの最優先課題はダメージを受けた細胞の修復です。
体内では、たんぱく質の再合成や細胞分裂を助けるために大量の亜鉛が消費されます。
亜鉛の絶対量が不足している部位、生命維持に必要な部位に優先的に亜鉛が供給されるため、髪には亜鉛が供給されにくくなってしまいます。
つまり、亜鉛不足でケラチンの再合成や毛母細胞の細胞分裂などが正常に行われなくなるため、抜け毛が増えるということです。
さらに、交感神経が優位な状態では、女性ホルモンの分泌が減少するので、女性の体内でも男性ホルモンの割合が高まります。
髪を豊かに保つ働きをする女性ホルモンの分泌が減り、皮脂の分泌を増やす男性ホルモンの働きが強まるので、過剰に皮脂が分泌されやすく、頭皮環境が悪化すると抜け毛が増えます。
対策や予防を徹底しよう!原因解決が近道!
ストレスが自律神経のバランスを崩すと、引き起こされるのは抜け毛だけにとどまりません。
抜け毛を引き起こすまでの過程で、ホルモンバランスの乱れや亜鉛不足、血行不良など、全身に影響を及ぼす重大な変調を生じさせています。
交感神経が優位に働いた結果として抜け毛が発生しているということは、体が生命の危機を感じて助けを求めていることと同じです。
抜け毛が増えたことに気づいたら、原因を突き止めて対策をしましょう。
長期間抜け毛が続くようなストレスがかかったまま放置するのは危険です。
抜け毛以外にも、体中にストレスの影響が出ている可能性があるからです。
たとえば、亜鉛不足は貧血の原因に、ホルモンバランスの乱れは生理不順などの原因にもなります。
できるだけ早い段階で対策を始めましょう。
原因によっては抜け毛の予防は可能です。
たとえば、生活習慣が原因になるものは、普段の生活を見直して、食生活や睡眠を正常化するだけでも予防につながります。
間違ったヘアケアが抜け毛の原因になっている場合は、正しい方法を覚えて実践するとよいでしょう。
抜け毛の原因になることをできる限り解決していくことが、抜け毛対策、予防対策につながります。
女性の抜け毛は放置しないことが大事
女性は本来、女性ホルモンの分泌によって抜け毛は起こりにくいのですが、自律神経やホルモンのバランスが乱れると抜け毛が起こりやすくなります。
本来少ないはずの抜け毛が目立つということは、体のほかの部分でも何らかの影響が出ている可能性が高いということです。
ストレス性の抜け毛に限らず、抜け毛が増えているときは、体が発しているメッセージにきちんと耳を傾けましょう。
放置せずに原因を確認して、抜け毛対策を始めることが大事です。
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