薄毛対策には欠かせない!ワックスの特徴と選び方まとめ
公開日: 2018年12月27日髪のセットに用いられるワックスは抜け毛や薄毛の原因になるといわれていますが、薄毛の原因になるのは間違った使い方をしたときだけです。
そこで、薄毛の原因になりにくいワックスの特徴や選び方、使い方について詳しく解説します。
目次
毛髪のことは考えている?ワックスの選び方の意識は?
まずは、ワックスを選ぶときに毛髪のことを考えながら選んでいる人がどれくらいいるのか、アンケートを取ってみました。
【質問】
薄毛対策のためにワックスの選び方には気を遣っていますか?
【回答結果】
ワックスは使わない : 53
気を遣っていない : 34
気を遣っている : 13
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2018年11月01日~2018年11月08日
有効回答数:100サンプル
実はワックスを使わない人が多数派
今回のアンケートでは、ワックスを使わないと答えた人が過半数を占めました。
・薄毛が気になるので、ワックスはほとんど使用していません。どうしても使用するときは、薄毛になっていない部分に限定して使用しています。(40代/正社員/男性)
・頭皮や髪の毛に負担がかかるようなワックスは使わないです。ワックスを落とすときに、つけないときと比べて髪の毛がごっそり抜けるので使わないようにしています。(50代/個人事業主・フリーランス/女性)
・髪に良くないのに使いたくないから。どうしてもキープしたいときにたまに使うのはオーガニックであり、毛先だけにしている。(20代/専業主婦(主夫)/女性)
ワックスを使わないと回答した人のコメントを見ると、全く使わないという意味で選んでいる人は少ないようです。
ワックスが髪や頭皮に負担になりやすいことを自覚しているため、薄毛対策として、できるだけ使わないようにしているという意味で回答を選んでいることがうかがえました。
この一方で、3人に1人は、特に気を遣うことなくワックスを選んでいると答えています。
・ワックスを毎日きっちり使っているわけではないので、そこまで気にしなくていいかなぁと思っています。使った日は入念に洗うことは心掛けています。(30代個人事業主・フリーランス/女性)
・それほど使わないので、気を遣うことはないです。毎日使うなら気を遣うかもしれませんが。(50代/正社員/男性)
・薄毛で悩んだことはなく、また、今後の不安も感じていないため、比較的安いものを使っている。(40代/無職/男性)
気を遣っていないと回答した人のコメントを見ると、たまにしかワックスを使わない人と、薄毛に悩んだことがない人がほとんどでした。
薄毛対策のためにわざわざワックスの種類を考えて選ぶようなことはないという意味で回答を選んでいるようです。
今回のアンケートでは「薄毛対策として」という部分が回答を選択するポイントになっていることがうかがえました。
では、ここからは、薄毛対策のためにはワックスを使わないようにするしかないのか、種類を選べばワックスを使っても薄毛対策できるのかを見ていきましょう。
薄毛ならワックスは使わない方がいい?成分と影響
ワックスの主成分は油分です。
油分を乳化したものに香料やアルコール、シリコン、防腐剤などが加えられて一般的なヘアワックスが作られます。
乳化とは、本来なら混ざり合わない性質のものが均等に混ざり合い、粘性のある液体になっている状態のことです。
ワックスの場合、油分と水が混ざり合っている状態のことをいいます。
油分だけのときよりも乳化させたあとのほうが保存しやすい安定した状態になるのですが、油分と水は自然には混ざらないので、結び付ける物質が必要です。
水にも油にもなじむ性質を持った化学物質のことを界面活性剤といいます。
ヘアワックスの場合は、その働きをするのが界面活性剤という物質です。
界面活性剤には、汚れやホコリなどを吸着する性質やたんぱく質を分解する働きがあります。
そのため、ワックスが頭皮に付着したり、長時間髪に付けたままにしたりすると、薄毛の原因になるといわれるのです。
また、頭皮に付着すると、シリコンが毛穴を塞いたり、パラベン系の殺菌剤によって炎症が起こったりする可能性があるともいわれています。
しかし、ほとんどの問題点が、ワックスが頭皮に付いたら、もしくは長時間つけたままにしておいたらという条件下の話です。
ワックスを使うことではなく、ワックスの使い方を誤ったときに髪や頭皮への影響が大きいと考えるべきでしょう。
どんなものを使うかが肝心!ワックスの選び方のポイント
ワックスは種類が多く、伸びやスタイリングのキープ力に差があるので、自分に合うタイプを選んで使うことが大事です。
ワックス選びでは、髪型と髪質、毛の量の3つが重要なポイントになります。
髪型とは、毛の長さやパーマのほかに、立てるか寝かせるかといったスタイリングを含みます。
髪質とは、剛毛か軟毛、くせ毛か直毛かといった髪自体が持っている性質のことです。
くせが強くスタイリングしづらい剛毛には、油分が多くボリュームを抑えたり寝癖を直したりしやすいファイバーワックスやクリームワックスが向いています。
それに対して、コシのない軟毛はドライタイプのワックスを選んでボリュームを持たせるとよいでしょう。
毛量が少ない場合は、空気を含ませてふんわりと軽く仕上げられるドライタイプやクリームタイプのワックスがおすすめです。
逆にボリュームを抑えたいときには、油分が多くツヤが出やすいファイバータイプを選んでおくと、重みがある仕上がりになり、実際の髪の量よりも少なく見せることができます。
薄毛に最適!ダメージが気にならないワックスの特徴は?
薄毛対策にワックスを用いるなら、スタイリングのキープ力や香りなどよりも、成分に注目しましょう。
たとえば、界面活性剤やシリコンなどの化学物質が使われていないオーガニックワックスを使うというのもひとつの選択です。
主成分が、体や顔に塗ることができるシアバターやアルガンオイルならば、万が一頭皮に付いてしまっても大きなダメージを受ける心配はありません。
ヘアワックスとハンドクリームを兼ねているようなものもあるので、できるだけ髪や頭皮への影響が少ないものを選ぶとよいでしょう。
ただし、オーガニックのワックスは値段が高めなので、いくら髪や頭皮に優しいとわかっていても、選べないという人もいるはずです。
それなら、一般的な市販のワックスを、髪の表面に薄く付けられるもの、シャンプーで落としやすいものという観点で選ぶようにしましょう。
ワックスは手で薄く伸ばせるものほど髪に薄く付けられるので、シャンプーで洗い流すときも楽に落とせます。
選ぶだけじゃない!ワックスの使い方も重要
ワックスが薄毛の原因になるのは、主に頭皮に付着したときです。
ですから、ワックスは選び方以上に正しい使い方をすることが重要と言えます。
まず、ワックスは直接髪に付けるのではなく、手で十分に伸ばしてから髪に付けるということを守らなければなりません。
量は髪の量や長さなどによって若干異なりますが、1円玉大~10円玉大くらいです。
適量がわからない場合は、少なめに手に取って様子を見たほうがよいでしょう。
手のひらに取ったワックスを両手で薄く伸ばしていきます。
指のあいだや指の先までまんべんなく広げるのがコツです。
均等の厚さに広がったら、髪を軽くつかむようにしてもみ込んでいきます。
このとき、指が頭皮に触れないように気を付けましょう。
ワックスを髪に付けるときは、バックから始めて、サイド、トップの順に付けていき、最後がフロントです。
そうすることで、薄毛になりやすい部位にワックスが付きすぎるのを防げます。
全体にワックスをなじませてから、手櫛で自然な流れを作り、最後に毛束を作るという流れでスタイリングするのが基本です。
適したワックス選びと正しい使い方で薄毛対策を
ワックスを使うと薄毛になると思われがちですが、薄毛につながるのは、間違った使い方をしたときです。
ワックスを使わなくても、ブラシで髪を引っ張りながら時間をかけてブローをすれば、ワックスを使ったとき以上の負担が髪や頭皮にかかります。
正しいワックスの使い方を覚えて、頭皮に付かないように気を付けてスタイリングすれば、それも薄毛対策になるはずです。
成分が髪や頭皮の負担になりにくいワックスもあるので、上手に活用しましょう。
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