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発毛・育毛
毎日清潔にしているはずなのに頭皮の皮脂や汚れが気になっているという人も多いでしょう。その原因として、お手入れ方法が間違っているという可能性が挙げられます。頭皮は紫外線や寒さ、暑さといった外的刺激を受けやすく、皮脂はそれらから頭皮を守るために必要なものです。今回は、頭皮の皮脂の役割と正しいお手入れ方法について解説するので、頭皮環境を高めてさっぱりとした頭皮を手に入れましょう。
目次
頭皮環境を整える重要な役割を持つ頭皮の脂
皮脂腺が全身で最も多く、汗腺が手のひらや足の裏に次いで多くある頭皮は、そもそも皮脂や汗の分泌量が多い部分です。毛穴を通って分泌された皮脂は、汗と混ざることで頭皮を覆う皮脂膜を形成します。皮脂膜の役割としては、頭皮をホコリや紫外線などの外的刺激から守るということが挙げられます。次に、体温が高く乾燥しやすい頭皮を覆うことで水分の蒸発を防ぎ、頭皮および髪の水分量を保つということも皮脂膜の大切な役割です。そして、頭皮を弱酸性に保って常在菌などの雑菌が繁殖しにくい環境を作るという役割も担っているのです。このように、頭皮環境をバランスよく保つうえで、正常に分泌される皮脂にはいくつもの重要な役割があり、必要不可欠なものだといえます。
皮脂の過剰分泌が引き起こす頭皮トラブル
頭皮にとって皮脂はなくてはならないものですが、その分泌量が少なすぎたり多すぎたりすると頭皮にさまざまなトラブルを引き起こします。皮脂の過剰分泌が起きると、皮脂をエサとして頭皮に住み着いている常在菌が増殖し、皮脂や汗のアミノ酸を分解して低級脂肪酸を大量に生成します。この低級脂肪酸が頭皮の酸っぱい臭いの原因となるのです。また、常在菌が繁殖すると皮脂の変質が進行し、紅斑(こうはん)と呼ばれる炎症が起こります。炎症が起きて赤みを帯びた頭皮は新陳代謝のバランスが崩れている状態にあり、吹き出物や毛穴の詰まりなど、より大きな頭皮トラブルにつながる恐れがあります。そして、多量の皮脂を長時間放置することで酸化してしまうケースにも注意が必要です。その結果、頭皮から嫌な臭いが発生したり、皮脂が固まって毛穴を塞ぎ、髪の成長を妨げたりする場合があるためです。
皮脂の過剰分泌をもたらす3つの原因
皮脂の過剰分泌が起こる原因にはさまざまなものが考えられます。まずは自分の場合の原因を突き止め、正しいお手入れで頭皮環境を整えることが大切だといえるでしょう。皮脂の過剰分泌には主に3つの原因があることが知られています。
1つ目の原因は性ホルモンによる影響です。皮脂の分泌量は、男性ホルモン・女性ホルモンの影響で変化していきます。若いときには男女ともに皮脂を多く分泌する傾向がありますが、女性では20歳をピークに、男性では20~40歳をピークに分泌量はだんだんと減少していきます。
2つ目の原因は不規則な生活習慣やストレスです。強いストレスや運動不足、睡眠不足、栄養不足、喫煙などによる生活習慣の乱れは頭皮の血行不良を引き起こします。血行が悪くなると、頭皮や髪に十分な栄養と水分が届けられなくなり、頭皮が乾燥します。その乾燥を補うために、頭皮が皮脂を過剰に分泌するようになってしまうのです。
3つ目の原因には、不適切な頭皮ケアが挙げられます。頭皮がべたつくようになると、強い洗浄力のシャンプーを求めたり何度も洗ったりしてしまいがちですが、これはかえって逆効果です。完全に皮脂を落としてしまうことで、頭皮はより多くの皮脂を分泌するようになります。この悪循環にはまり込むと、シャンプーをすればするほど頭皮がべたつくようになってしまうのです。
トラブルの放置は薄毛につながることもある
さまざまな原因で起こる皮脂の過剰分泌を放置していると、抜け毛や薄毛につながってしまう恐れがあります。抜け毛の4大要因としてよく挙げられているのが「遺伝」「DHT(ジヒドロテストステロン)」「血行不良」「ストレス」です。このうち、遺伝以外の3つは皮脂の過剰分泌を引き起こす要因ともいわれているものです。つまり、皮脂の過剰分泌に対して正しい措置を取らないまま放置しておくと、そのまま抜け毛の悩みへとつながってしまう可能性が高いといえます。
皮脂の過剰分泌が抜け毛の要因とされているのは、頭皮に皮脂がたまることで毛穴が塞がれ、血流が妨げられて毛根に栄養や酸素が行きわたらなくなるためです。また、皮脂の過剰分泌によって頭皮が炎症を起こし「脂漏性皮膚炎」になった結果、脱毛症状を併発するというケースも少なくはありません。頭皮が赤くなって、かさつきや強いかゆみが長く続く場合は、脂漏性皮膚炎の疑いがあるので早めに医師に相談したほうがよいでしょう。しかし、炎症を起こす前に適切な対処をして正常な頭皮環境に戻しておくのが最善の道だといえます。
適切な対処で皮脂の分泌量を正常に整える
皮脂の過剰分泌を抑えて理想的な頭皮環境を手に入れるためには、日頃から細かい点にまで注意を払って生活することが大切です。まず、外出時にはなるべく帽子や日傘を使い、紫外線の刺激から頭皮を守るようにしましょう。ただし、帽子の中で汗をかくと頭皮が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなるため、こまめに取って風通しを良くしておく必要があります。不規則な生活を改善して自律神経を整え、血行を良くするということも重要です。
また、栄養バランスを考えて食事を摂取するように心がけましょう。特に、皮脂の分泌を抑える働きをするビタミンB群やビタミンC、代謝を活性化させるDHA・EPAなどは積極的に摂取するべき栄養素だといえます。運動不足が気になる人は、毎日続けられる程度の適度な有酸素運動をするとよいでしょう。体を動かすことはストレス解消にもなるので一石二鳥です。さらに、日中に体を疲れさせておくことで、質の良い睡眠がしっかりと取れるようになります。
適切なシャンプーを使うということも重要なポイントです。皮脂の落としすぎは過剰分泌につながるので、洗浄力の強すぎないアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。洗浄力の弱さを補うために、お湯でしっかりと予洗いしてからシャンプーすると効果的でしょう。シャンプーの際は正しい洗髪を心がけ、頭を洗う回数は1日1回までとすることで皮脂の落としすぎを防ぐことができます。頭皮には爪を立てずに指の腹で優しく洗い、すすぎはしっかりとすることが大切です。そして、血行を良くするために頭皮マッサージをするのも効果的な方法です。
正しい頭皮のケアのためにプロのアドバイスも有効
生活習慣を改善することは自分でもできますが、正しい洗髪や頭皮マッサージの方法を自己流で身に付けるのはなかなか難しいものです。間違った方法では効果が出ないばかりか、反対に頭皮を傷つけてしまうことにもなりかねません。そこで、専門のサロンのカウンセリングを利用してみることも有効な手段の一つだといえます。バイオテックは30年以上の歴史を持つ育毛サロンで、カウンセリングやケア体験なども行っています。薄毛の人ではなくても、薄毛のもとである皮脂の過剰分泌や血行不良といった髪の悩みに効果のある独自の技術をお試しで体験することができるのです。お試し体験に行ったからといって無理な勧誘などを受ける心配は一切ないので、頭皮に悩みがあるのであれば気軽に体験してみるとよいでしょう。皮脂の分泌を整える頭皮ケアのコツを聞いたり、頭皮の悩みを相談したりすることができます。
頭皮の脂が髪を健やかに守る!理想の頭皮環境は自分の手で作ろう
生活習慣を見直すなどの対策をしても皮脂の過剰分泌が治まらないときは、専門のサロンでカウンセリングを受けてみるとよいでしょう。ただし、専門のサロンで正しい頭皮ケアの方法を聞いてから、日々のお手入れを実行するのは自分自身です。将来的に薄毛で悩まないためにも、毎日の対策で適度な皮脂が頭皮や髪を守ってくれる理想の頭皮環境を手に入れましょう。
この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION
株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。