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発毛・育毛
薄毛に悩む女性は少なくありません。女性の薄毛にはいくつかの種類がありますが、よく見られるのがびまん性脱毛症です。もし、びまん性脱毛症なら、原因を知って適切に対処する必要があります。しかし、どんな脱毛症なのか、何が原因なのかよくわからないという人も多いでしょう。そこで、ここでは、びまん性脱毛症の特徴や症状、原因などについて詳しく説明していきます。
目次
女性の薄毛?びまん性脱毛症の症状
脱毛症というと、たとえば円形脱毛症のように、一部分が薄くなるというイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。男性に多い薄毛も、生え際や頭頂部など特定の部位の髪が薄くなります。一方、びまん性脱毛症は脱毛の範囲が広く、全体的に髪の量が減っていくのが特徴です。最初は髪がハリやコシを失い、細くなってボリュームが出せなくなり、次第に量が減って地肌が透けて見えるようになります。全体に薄くなりますが、特に頭頂部の分け目やつむじのあたりに出やすいのも症状の1つです。
びまん性脱毛症は、全体が少しずつ減っていきますので、なかなか気づかないケースもよくみられます。薄くなっていることに気がついたときには、脱毛症がかなり進行していたということも珍しくありません。髪のボリュームが明らかに減っていたり、髪にハリやコシがなく細くなっていたりするときは、びまん性脱毛症を疑ってみたほうが良いでしょう。
びまん性脱毛症の原因1:ストレスや睡眠不足
びまん性脱毛症の原因として考えられるもののひとつが、ストレスや睡眠不足による影響です。過度のストレスが身体に良くない影響を及ぼすことは、よく知られています。薄毛との関係としては、ストレスによってホルモンバランスが乱れてしまうことが挙げられるでしょう。女性の身体にはエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンがあり、さまざまな働きを担っています。このうち、エストロゲンは丸みのある女性らしい身体づくりを助けるホルモンです。乳房の成長や子宮の発達を促すといった面だけでなく、コラーゲンの生成を助けて肌の状態を整えたり、健康な髪をつくったりすることにも関わっています。
女性ホルモンの分泌量をコントロールしているのは、間脳にある視床下部です。視床下部は、ホルモンの分泌量が少なければ増やすように、多すぎれば減らすように指令を出して調整し、バランスを保っています。ところが、ストレスがたまると視床下部が影響を受け、ホルモンの分泌量のバランスが乱れることがあるのです。その結果、エストロゲンの分泌量が減って髪が十分に育ちにくくなったり、成長する前に抜けやすくなったりして薄毛につながります。
過度のストレスは、自律神経の乱れにもつながります。自律神経とは、身体の活動時に活発になる交感神経と、休息時に優勢となる副交感神経のことです。身体は、この2つの神経が交互に働いて調子が適正に保たれています。ところが、自律神経が乱れると交感神経が活発な状態が継続し、身体の緊張が続いて血行が悪くなることがあるのです。頭皮の血行が悪くなると、必要な栄養が毛根に届きにくくなり、髪の健やかな成長が阻害される可能性があると考えられています。
睡眠不足も、視床下部の機能を乱しホルモンバランスを崩したり、自律神経を乱したりする原因のひとつです。また、睡眠中は成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは細胞の成長を促す働きをするホルモンで、髪の毛の元である毛母細胞の活性化にも関わっています。睡眠時間が短ければ、成長ホルモンの十分な分泌が見込めません。その結果、髪の健やかな成長に影響し、薄毛につながる可能性があります。
びまん性脱毛症の原因2:女性ホルモンの減少
女性ホルモンの分泌量が減少することも、びまん性脱毛症の原因です。一般に、女性ホルモンの分泌量は加齢に伴って減っていきます。個人差はありますが、女性ホルモンのエストロゲンはおよそ30代半ばごろまでは活発に分泌されますが、40代ごろから減っていくことが多いです。先に述べた通り、エストロゲンは髪の育成にも関わっているホルモンです。分泌量が減れば、髪が伸びるサイクルである毛周期が乱れ、薄毛につながります。
毛周期とは、髪が抜けたり生えたりする一定の周期のことです。髪が伸びる成長期・成長が止まり抜け始める退行期・休んでいる休止期の時期に分かれ、健康な髪であればこのサイクルを繰り返しています。ところが、エストロゲンが減少すると毛周期が乱れやすくなり、成長期にしっかり伸びなかったり退行期や休止期に早く移行したりすることがあるのです。結果として、毛髪が細いままになったり毛量が減少したりして、薄くなります。
びまん性脱毛症の原因3:偏った食生活
偏った食生活も、びまん性脱毛症を招くことがあります。身体と同様、髪もしっかり伸びるためには栄養が必要です。しかし、たとえば過激なダイエットをしていたり、育児と家事の両立で忙しかったりして、必要な食事まで抜いてしまう生活をしていると、十分な栄養が取れません。このような食生活では体の健康を損ねる恐れがあるだけでなく、髪に行く栄養も不足してしまうでしょう。必要な栄養が届かなければ、髪がしっかり成長できず、細いままであったり抜けやすくなったりします。
きちんと食事をとっていたとしても、大切なのはその内容です。たとえば、ジャンクフードばかり食べていたり揚げ物ばかり好んで食べるたりするような偏った食生活を続けていれば、栄養のバランスが崩れます。これも、毛根が必要な栄養を受け取れず、髪の成長に悪影響を及ぼすでしょう。また、栄養が不足すれば頭皮の乾燥につながることがありますし、脂質や糖質の過度の摂取は皮脂の過剰分泌を招きます。頭皮環境が悪化してしまい、びまん性脱毛症のような薄毛の症状に結びつく可能性が高いでしょう。
びまん性脱毛症の原因4:カラーリングやシャンプー
頭皮を清潔に保つために欠かせないシャンプーも、びまん性脱毛症の原因になることがあります。1日に2回以上洗髪していたり、洗浄力が強いシャンプーを使っていたりする場合は要注意です。なぜなら、過度の洗髪や洗浄力の強いシャンプーの使用は、汚れだけでなく頭皮が必要としている皮脂まで落としてしまうことがあるからです。皮脂は汗などの水分と混じりあって皮脂膜を形成し、肌を外部刺激から守ったり水分の蒸発を防いだりする働きがあります。頭皮から必要な皮脂を取り除いてしまうと、この皮脂膜が形成されません。すると、些細な刺激に対して炎症を起こしたり、乾燥したりしてしまうようになるのです。
肌が十分に潤っていると、バリア機能が正常に働きます。バリア機能とは、外部からの異物の攻撃や侵入を防いだり水分の蒸発を留めたりする働きのことです。しかし、肌から必要な皮脂が奪われて乾燥したり、頭皮がかゆくて掻いて傷つけたりすると、バリア機能が失われてしまいます。すると、雑菌の攻撃に弱くなったり紫外線の影響も受けやすくなったりして、髪が弱くなる原因につながることがあるのです。
また、髪のカラーリングも頭皮のバリア機能を損ねる恐れがあります。これは、カラー剤に含まれるさまざまな成分が頭皮に刺激となる可能性があるためです。カラー剤によって頭皮が炎症やかぶれを起こすと、脱毛を促し、薄毛につながる可能性があります。
原因は様々。サロンで早めの解決を!
びまん性脱毛症が起こる原因はいくつもあります。複数の原因が絡み合っていることもあり、個人差もあるため、一概に何が原因で脱毛が起きているということは簡単にわかるものではありません。自分では判断を誤る恐れもありますので、サロンで専門家にみてもらうことが望ましいです。サロンでは、お試し体験をしていますので、試してみると良いでしょう。
この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION


株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。