AGAの対策にシャンプー!薄毛対策用シャンプーは効果あり?
公開日: 2018年12月20日更新日: 2023年12月13日
抜け毛は髪の毛そのものの状態だけでなく、頭皮環境の悪化によっても起こります。
毛穴に皮脂や汚れが溜まった状態を放置すると、頭皮に炎症が起こりやすくなるので、薄毛対策には頭皮環境を整える工夫も必要です。
頭皮を清潔に保つためにシャンプーを使用するのが一般的ですが、どんなシャンプーを選べば頭皮環境を高めることができるのでしょうか。
この記事では、AGA対策におけるシャンプーの役割やシャンプー選びのポイントなどについて解説します。
目次
「薄毛対策」「育毛」を謳ったシャンプーの効果は?
シャンプーのなかには薄毛対策や育毛を謳った商品がありますが、AGAの主原因は一般的にDHT(ジヒドロテストステロン)だといわれています。
DHTは男性ホルモンのテストステロンが酵素によって変化したものなので、シャンプーを替えただけで改善するのは難しいといわざるをえません。
たとえ薄毛対策や育毛を謳っていても、シャンプー自体に育毛成分が含まれているわけではないからです。
実際、販売元の公式サイトやボトルには、核心に触れるようなことは一切書かれていません。
では、薄毛対策や育毛を謳うシャンプーにできることは何なのでしょうか。
それは、余分な皮脂や毛穴に詰まった汚れなどを取り除いて頭皮環境を正常化させることかもしれません。
頭皮を洗浄し、頭皮環境を整えることならAGA対策になり得ます。
シャンプーをAGA対策の一環としてとらえれば、薄毛対策や育毛を謳うシャンプーを使うことにも一定の効果を期待することができるでしょう。
アミノ系洗浄成分が入ったシャンプーは地肌に優しい
市販のシャンプーを成分で分類すると、石鹸系、高級アルコール系、アミノ系の3種類に分けられます。
そのうち、地肌にやさしいといわれているのがアミノ系シャンプーです。
アミノ系シャンプーは、洗浄成分に人体を構成しているのと同じアミノ酸を使用しています。
そのため、人の体によくなじみ、刺激が強すぎないのが特徴です。
洗浄力が抑えられているぶん、髪や頭皮に必要な潤いを適度に残すことができます。
アミノ系シャンプーの魅力は頭皮や髪の毛に負担をかけずに洗える点です。
また、頭皮や髪の毛を作るのに使われる成分が含まれているため、ダメージ補修効果も期待できます。
あえてデメリットを挙げるとしたら、一般的な石油由来の界面活性剤を使っているシャンプーと比べると値段が高い点くらいです。
AGA対策でシャンプーを選ぶなら、自身の肌に合うシャンプーを選ぶことを基本にしましょう。
薄毛対策の基本はシャンプー選びよりも洗髪方法にあり?
ではここで、薄毛に悩んでいる男性が日ごろどのような点に注意して髪の毛を洗っているのか、アンケートの結果を見てみましょう。
【質問】
シャンプーするときに特に気をつけているのはどのようなことですか?
【回答結果】
頭皮をしっかり洗う : 101
すすぎ残しをなくす : 47
シャンプー剤を地肌につけない : 10
調査地域:全国
調査対象:【性別】男性
調査期間:2018年10月10日~2018年10月17日
有効回答数:158サンプル
頭皮をしっかり洗う人が6割強
今回のアンケートでは、頭皮をしっかり洗うと回答した人が全体の約64%を占めました。
・爪を立てないように、頭皮を揉むように洗っています。マッサージをするようにして、頭皮の血流がよくなれば、髪の毛にもいいかなと思うからです。(30代/男性/経営者)
・整髪剤をよく使うので、しっかりと洗うようにしています。(30代/男性/正社員)
・髪を洗うというよりも、地肌、毛穴の汚れを出すイメージで洗っています。(30代/男性/個人事業主・フリーランス)
頭皮をしっかり洗うと回答した人は、頭皮をもみほぐすことや余分な皮脂、汚れを取り除くことを重視して洗髪しているようです。
頭皮を傷つけないように爪を立てないというコメントも多く見られました。
髪の毛よりも頭皮を洗うという感覚でシャンプーをしている人が多いようです。
一方、すすぎ残しをなくすと回答した人も全体の約30%を占めました。
・市販のシャンプー剤というのはとても強い薬なので、すすぎ残しがあるとフケの原因になったり頭皮がカサカサになったりする心配があるためです。
髪の毛や頭皮を洗った後はしっかりとすすぎ残しを無くす事で薄毛対策にもつながってくるのではないかと思います。(30代/男性/パート・アルバイト)
・もしシャンプーの成分が残ってしまうと地肌に悪影響がありそうだから。(40代/男性/無職)
・少しでもすすぎ残しがあると毛穴に残って薄毛の原因になると思うためです。(30代/男性/正社員)
すすぎ残しをなくすと回答した人のコメントを見ると、ほぼ全員が似た答え方をしています。
頭皮のトラブルを防ぐためにすすぎを重視しているという回答がほとんどでした。
シャンプーの成分が頭皮に残ることで、かゆみやフケ、肌荒れなどが起こり、薄毛の原因になると考えていることがうかがえます。
今回のアンケートでは、どの選択肢も重要だというコメントも多く見られました。
三択だから仕方なく1つを選んだという人も多かったようです。
では実際のところ、何を最重視して洗髪すればよいのでしょうか。
ここからは正しいシャンプーの方法について見ていきましょう。
正しいシャンプーの方法
頭皮環境を清潔にすることは大切ですが、洗いすぎは逆効果になる可能性もあります。
適度に皮脂や潤いを残してきれいな頭皮環境を保つために、正しい洗髪方法を覚えましょう。
まず、頭皮や毛髪にやさしいシャンプーを選びます。
お湯の温度は熱すぎると皮脂を奪い頭皮にダメージを与えてしまうので、ぬるめのお湯を使うのが基本です。
髪を濡らす前にブラッシングで髪についたほこりやフケを取り除きます。
その後、お湯で髪と頭皮を十分に洗い流すことが大事です。
いきなりシャンプーを付けてしまうと、摩擦で髪や地肌が傷みます。
シャンプーは手に取って十分に泡立ててから使いましょう。
洗うときは爪を立てず指の腹で、頭皮をマッサージする感覚で洗います。
髪の毛はなでるように洗うのがコツです。
しっかり頭皮を洗ったら、ぬるま湯を使って十分に洗い流しましょう。
シャンプーが頭皮や髪に残るとトラブルの原因になるので注意が必要です。
また、濡れた髪や地肌を自然乾燥させるのはよくありません。
よく乾かすことで、蒸発による乾燥を防ぎます。
ドライヤーを当てる際には、熱が1カ所に長時間集中しないように気を付けましょう。
入浴時に頭皮マッサージもしてみよう!
頭皮マッサージは頭皮の血行を促進させるといわれているため、AGA対策に有効と考えられています。
ただし、正しい方法で行うことが大前提です。
AGA対策として正しいシャンプー方法と併せて覚えておきましょう。
まず、頭皮マッサージをする際に気を付けなければいけないのが力の入れ具合です。
強い刺激はかえって頭皮に悪影響を与えてしまいます。
強く押したりこすったりすることは避けましょう。
特に薄毛に悩んでいる人の頭皮は血行が滞って硬くなっている可能性があります。
いきなり柔らかくしようと思っても無理があるので、少しずつ柔らかくしていくつもりでやさしく揉んだり押したりすることを心がけましょう。
マッサージは両手を使って行いますが小指は使いません。
爪が当たらないようにするためです。
前頭部の生え際は両手の人差し指、中指、薬指で行います。
動きとしては生え際を上にゆっくり動かし、戻す前に2秒~3秒キープしたら下にゆっくり引き戻す形です。
側頭部は人差し指、中指、薬指で軽く抑えながらくるくると円を描くようにマッサージします。
頭頂部のマッサージは、小指以外の指をすべて使って、両サイドから中心部へ向かってゆっくり寄せていく動きです。
中心に寄せ切ったところで5秒ほどキープしてその後ゆっくり元に戻していきます。
正しいシャンプーとマッサージをAGA対策に取り入れよう
AGA対策は、シャンプーやマッサージだけで行おうとすると無理があるかもしれません。
しかし、シャンプーやマッサージで頭皮環境を高めたり頭皮に働きかけたりすることは、AGA対策にとって必要なことでもあります。
ただし、シャンプーやマッサージは、やり方を誤ると頭皮や髪を傷つけてしまう可能性もあるものです。
AGA対策の一環としてシャンプーやマッサージを取り入れるなら、正しいやり方で行う必要があります。
そのことをしっかり覚えておきましょう。
関連記事:「AGA対策は方法を選べる!何ができるか知っておこう」
薄毛のお悩みはプロに相談することが一番の近道です
薄毛、抜け毛の原因は遺伝、日常的なストレス、生活習慣など個人差があります。これらが原因で、頭皮環境が悪化し、毛穴の汚れや血行不良を引き起こし、薄毛に繋がってしまいます。
そのため、自分に合っていないケアをしていても改善はしません。
大切なのは抜け毛の原因を調べ、その原因にあった正しいアプローチをすること。
この記事の監修 株式会社バイオテック