HAIR GROWTH
発毛・育毛
AGAというと男性特有の薄毛症状というイメージが根強いですが、必ずしも男性だけがかかる病気とは限りません。
女性の場合でもAGAの症状が現れることがあるのです。
これは、女性の体内でも少量の男性ホルモンが作られていることに原因があります。
何かの要因によって女性ホルモンの分泌量が減少すると、男性ホルモンの影響が強くなってAGAの症状を招いてしまうのです。
このコラムでは、女性の薄毛に対するホルモンの影響について解説します。
目次
女性の薄毛はいったい何が原因?
女性の薄毛にはAGAのほかにも、さまざまな原因があるといわれています。
そこで、全国の女性を対象にアンケート調査を実施し、女性の薄毛の原因について考えてもらいました。
加齢やホルモンバランスの乱れなどが原因?
・加齢やストレスが原因だと思います。(51歳/女性/個人事業主・フリーランス)
・ストレスやホルモンバランスの変化なんかが大きいのかなと思います。(45歳/女性/専業主婦(主夫)
・加齢が一番でしょうか。その他、無理なダイエットにより栄養不足とかホルモンバランスの乱れがありそう。(38歳/女性/派遣社員)
・女性が薄毛になる原因はストレスと全身の血行不良だと思います。女性は女性特有のホルモンバランスの変化や家庭内でのストレスを抱えやすいです。ストレスが原因による不摂生などで全身の血行が悪くなり、頭皮にも血流が行き届かなくなるため、薄毛になりやすいと考えています。(39歳/女性/専業主婦(主夫))
・ヘアカラーやパーマなどを過剰に繰り返したからだと思う。(29歳/女性/正社員)
・髪型のアレンジで、髪を強くゴムで縛ったりするから。(30歳/女性/無職)
【質問】
女性が薄毛になる原因は何だと思いますか?
【回答結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:【性別】女性
調査期間:2018年12月25日~2019年01月07日
有効回答数:100サンプル
加齢、ホルモンバランス、ストレス、栄養不足などさまざまな意見が寄せられました。
また、ヘアカラーやパーマによる頭皮への負担を指摘する人も。
どの意見にも説得力がありそうですよね。
それでは、女性の薄毛には具体的にどのような原因が考えられるのでしょうか。
以下、詳しく見ていくことにしましょう。
女性の薄毛のタイプは全部で5種類
女性の薄毛は大きく分けて、5つのタイプがあります。
それぞれ原因が異なりますので、症状を改善していくためには原因を見極め、それに合った対策を考えることが大切です。
・びまん性脱毛症
ホルモンバランスの乱れやダイエットによる栄養不足、甲状腺や卵巣の病気などが原因で起こります。
全体的に髪のボリュームが減る、つむじや分け目が目立つ、髪が細くなるといった症状が現れるのが特徴です。
びまん性脱毛のうち、ホルモンバランスの乱れによって引き起こされるものが女性のAGAといわれるものです。
・産後の抜け毛
産前・産後のホルモンバランスの変動によって引き起こされる脱毛です。
妊娠中は女性ホルモンが増加するが、産後に急激に減少して元の量に戻ります。
このとき、一時的に抜け毛が増加し、薄毛の症状に悩まされることがあるのです。
・頭皮環境の悪化による薄毛
間違ったヘアケアなどが原因で頭皮環境が悪化した場合にも、薄毛の症状が発生します。
頭皮のフケや皮脂汚れが原因で毛穴が詰まったり、炎症が起きたりすると抜け毛が増え、健康な髪を育てるのが難しくなってしまうのです。
このタイプの薄毛には、過剰な皮脂分泌によって起きる脂漏性脱毛症、フケが毛穴に詰まって起きる粃糠性脱毛症があります。
・円形脱毛症
なんの前触れもなく髪が抜け落ち、円形・楕円状の脱毛斑ができるところに特徴があります。
年齢性別問わず発症するため、10代や20代でもなる可能性がある病気です。
ストレスが原因と思われがちですが、自己免疫疾患という説が有力であり、症状改善には医療機関での治療が必要になります。
・牽引性脱毛症
髪に引っ張る力がかかることで起きる薄毛の症状です。
いつも分け目を同じにしていると、髪を引っ張るような髪型をしていると頭皮に負担がかかり、髪の毛が抜けやすくなってしまいます。
ポニーテールやアップスタイルなどを好む人は特に注意が必要です。
女性も男性ホルモンの影響を受けている!
女性の薄毛の原因のなかでも、特に悩んでいる人が増加しているといわれるのが女性のAGAです。
男性ホルモンが原因で起きるAGAには「男性特有のもの」というイメージがありますが、実は女性でもAGAの症状が出る可能性はあります。
それは、少量ながら女性の体内でも男性ホルモンが作られているからです。
女性の体内では通常、女性らしい身体を作ってくれる女性ホルモンが優勢になっています。
なかでも、女性ホルモンの一種であるエストロゲンは髪の成長に対して重要な役割を果たしており、女性の髪の健康を守るためには欠かせない存在です。
しかし、加齢やストレスなどがきっかけでエストロゲンの分泌量が減少すると、体内のホルモンバランスが乱れて相対的に男性ホルモンの影響力が強くなります。
その結果、AGAの症状が現れる場合があるのです。
ただし、女性の場合は女性ホルモンの影響もあって、男性のように生え際や頭頂部が完全に脱毛するといった状態にはなりにくいとされています。
むしろ、髪の毛全体が少しずつ、まんべんなく薄くなっていくケースが多いです。
異なる女性と男性のAGA治療
同じAGAと診断された場合でも、女性と男性とでは治療法が異なります。
これは女性と男性とでは、治療に適した治療薬や育毛剤が変わってくるためです。
たとえば、男性のAGA治療で使われるフィナステリドやデュタステリドは、女性への投与が禁忌とされています。
これは、女性のAGAには効果がないと考えられること、さらに胎児に悪影響を引き起こすおそれがあることが理由です。
男性のAGAはテストステロンから作られるDHTという物質が原因ですが、女性のAGAは女性ホルモンの減少が原因で起きると考えられています。
フィナステリドもデュタステリドは、DHTの生成プロセスに働きかける薬ですので、もともと男性ホルモンの量が少ない女性が飲んでも効果は期待できないとされているのです。
一方、同じAGA治療薬でもミノキシジルの外用については男女ともに広く行われています。
さらに、内服薬についても、女性の薄毛専門の治療薬が登場してきています。
同じAGAでも性別によって処方される薬や適した治療法は異なります。
もし、薬による治療を望む場合は必ず医師の診察を受け、自分に合った治療法を提案してもらうようにしてください。
女性の薄毛改善に育毛専門サロンでのケアがおすすめ
医療機関で処方されるAGA治療薬は強力な効果が期待できる代わり、副作用のリスクがあります。
肌が弱い、持病があるなどの理由から、薬を使った治療はあまり受けたくないと考える人もいるかもしれません。
そうした人には、育毛専門サロンでのケアもおすすめです。
育毛専門サロンでは頭皮環境を整え、それによって育毛を促すことを目的としています。
頭皮環境の悪化は抜け毛の増加をもたらし、AGAの進行スピードを速めてしまいます。
抜け毛を減らし、健康な髪を育てるためにも頭皮を良い状態に整えることが大切です。
育毛専門サロンでは、クレンジングや頭皮マッサージ、独自配合の育毛剤などを使って、頭皮環境にアプローチしていきます。
スタッフによる丁寧なカウンセリングが受けられるのもメリットです。
初回はお試し価格というサロンも多いので、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。
女性のAGAは男性とは違う
女性のAGAは、男性の場合とは発症の原因も適した治療法も異なります。
女性ホルモンの分泌量低下によって引き起こされるといわれるだけに、症状を根本から改善していくためには、乱れたホルモンバランスを整えることが重視されるのです。
ホルモンバランスが崩れてしまう原因には、ストレスやダイエットによる栄養不足など複数の原因が考えられます。
「AGAかな?」と思ったら普段の生活を振り返り、ホルモンバランスの乱れる原因を作っていないかどうか考えてみましょう。
また、これ以上薄毛の症状を進行させないためにも、育毛専門サロンや医療機関に相談し、適切なケアやアドバイスを受けることも大切です。
この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION
株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。