HAIR GROWTH
発毛・育毛
男性は、薄毛になるとagaでは?と思うことが少なくないようです。男性特有の薄毛agaは病院などで治療ができるため、もしagaが原因だとしたら、早めに対策することで改善できるかもしれません。しかし、後頭部の薄毛が別の原因で起こっているのだとしたら、その原因を突き止めて、原因に合った対策が必要になります。そこで、agaの症状と後頭部の薄毛について解説した後、agaなのか別の原因の薄毛なのかを見極めるポイントをご紹介します。
agaの症状!皆さんのイメージを調査
まずは、アンケートを取って、一般の人がagaについて持っているイメージを探ってみました。
男性特有で放っておくと髪が無くなるイメージ
・進行性の症状なので放っておくと抜け毛がどんどん増える、というイメージ。(30代/会社員/男性)
・額のあたりは健全な状態ですが、後頭部にかけて症状が出ています。自然の成り行きに任せます。(70代/無職/男性)
・agaの症状については男性ホルモンが大きな影響を及ぼしており後頭部の薄毛が気になる中高年のハゲの典型だというイメージ。(60代/契約・派遣社員/男性)
・男性の症状で、額のM字型と、頭頂部から薄くなり始めて完全に脱毛してしまう印象があります。(30代/専業主婦・主夫/女性)
・後頭部もしくは前頭部にかけて薄毛になっている様なイメージがあります。(40代/パート・アルバイト/女性)
・どちらかというと男性の薄毛の症状であるかと思いますが、テレビのCMなどを見ていても、回復する余地のある薄毛の症状なのだというイメージがあります。(40代/専業主婦・主夫/女性)
【質問】
agaの症状についてどのようなイメージを持っているか教えてください。
【回答結果】
フリー回答
【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年2月22日~2017年2月23日
有効回答数:154サンプル
TVCMの影響かagaの認知度は高く、男性特有であることや、部分的な抜け毛から始まって薄毛が広がっていくことなどを挙げている人が目立ちます。進行して後頭部にまで広がるイメージを持っている人も少なくないようでした。特に、男性の回答には、自分もいつなってもおかしくないと受け止めていることがうかがえるコメントが多く見られました。これらのイメージが正しいのかどうか、agaの症状や後頭部の薄毛との関係について探ってみましょう。
agaの症状とは
agaはAndrogenetic Alopeciaの略称で、男性ホルモンの影響で起こる薄毛を指します。
額が後退するタイプのM型と、頭頂部から丸く広がっていくO型があり、進行の仕方がある程度決まっています。
男性ホルモンのテストステロンは、5αリダクターゼという酵素と結びつくとジヒドロテストステロンというホルモンに変化します。
このジヒドロテストステロンが毛母細胞の働きを抑え、成長期を短くしてしまうのが薄毛になっていく根本原因です。
毛髪は成長期、後退期、休止期の3つの時期を繰り返して生え変わります。
ジヒドロテストステロンによって成長期が短くなった毛は、成長しきらないうちに抜けてしまうため、細く短いのが特徴です。
また、毛乳頭にあるアンドロゲンレセプターの感受性の差によってagaになりやすい人となりにくい人がいます。
というのも、アンドロゲンレセプターがジヒドロテストステロンと結合してしまうと毛母細胞の分裂活動を抑制してしまうからです。
同じようにジヒドロテストステロンが発生しても、感受性の弱いアンドロゲンレセプターを持っている人は薄毛になりにくいのに対して、感受性の強いアンドロゲンレセプターを持っている人は、急速に薄毛が進行してしまいます。
アンドロゲンレセプターの感受性は遺伝するため、薄毛も遺伝すると言われるわけです。
後頭部の薄毛はagaの可能性が高い?
後頭部の薄毛がagaの可能性はまずありません。
と言うのも、側頭部と後頭部の毛根にはアンドロゲンレセプターが存在しないからです。
ジヒドロテストステロンとアンドロゲンレセプターが結びつくのがagaのメカニズムですから、後頭部ではagaによる薄毛は起こりえないということになります。
ただし、他の要因と同時進行して見分けがつきにくくなるケースはあり得ます。
たとえば、ストレスの多い人や食生活が乱れている人、喫煙習慣のある人などはagaにもなりやすいと言われています。
ストレスや食生活、喫煙は後頭部の薄毛の要因でもあるので、agaが頭頂部から後頭部の方に進むにつれて後頭部の薄毛も加速的に進行してしまう可能性はあります。
つまり、後頭部にagaが現れる可能性はありませんが、agaで前頭部や頭頂部の薄毛に悩んでいる人が後頭部も薄くなる可能性はあるということです。
後頭部の薄毛のタイプを見分ける方法
agaと他の原因の薄毛を見分けるポイントはいくつかあります。
素人でも簡単に見分けられるのが抜け毛を見る方法です。
agaの場合、成長しきる前に毛が抜けてしまうため、たくさんの抜け毛の中にミニチュア毛が3割程度混ざっていたらagaである可能性が高くなります。
ミニチュア毛は、太く長い正常な毛と比べると、毛根が細く先端はとがっています。
ただし、薄毛でない人でも毎日抜け毛があり、1割程度はミニチュア毛が混じっていることがあります。
ですから、中に細くて短い毛を見つけたからと言ってそれだけでagaだと判断することはできません。
agaと他の原因の薄毛は、薄くなる部位や薄くなり方でも見分けられます。
agaは額または頭頂部、あるいはその両方から徐々に薄い部分が広がっていくのが特徴です。
薄くなるスピードはどちらかというとゆっくりです。
ですから、急激に薄くなる場合はagaではありません。
また、アンドロレセプターがない側頭部や後頭部だけが薄くなるような場合にもagaの可能性はありません。
側頭部や後頭部中心に薄くなっているような場合には、枕や布団、ヘルメットなどからの細菌やダニが影響している可能性も疑ってみるとよいでしょう。
まとめ
男性の薄毛というとagaなのではないかと思いがちですが、薄毛の原因は男性ホルモンばかりではありません。
後頭部の薄毛の場合には、それ以外の原因であることがほとんどです。
後頭部が薄くなるのは主に生活習慣やストレス、血行不良などによって起こる薄毛ですから、普段の生活をよく振り返り、正しく原因をつかむようにしましょう。
もし、自分だけでは原因や対処法がわからないという場合には、専門サロンに相談するのもおすすめです。
関連記事:「タイプ別に紹介!後頭部の薄毛の原因&症状」
この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION
株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。