HAIR GROWTH
発毛・育毛
シャンプーをすると毎回たくさん髪の毛が抜けて気になるという人は少なくないでしょう。
シャンプーのときは抜け毛を手に取って見るから多く見えるのかというと、実はそうではありません。
通常でも1日の抜け毛の約5割がシャンプーのときに抜けているといわれています。
ですから、シャンプー中の抜け毛が多いと感じたときには、きちんと原因を探って対策する必要があります。
ここではシャンプー中の抜け毛が増える主な原因や正しいシャンプーの選び方や髪の洗い方、シャンプーを使ったマッサージの方法などについてご紹介します。
目次
抜け毛が気になる瞬間について調査
まずは、抜け毛が気になるみなさんに、どんな瞬間に抜け毛が気になるのかを質問してみました。
最も気になるのはシャンプー中の抜け毛
・シャンプーをする度に大量に髪が抜け、ドライヤーで乾かすとさらに抜け落ちます。極めつけは家中抜け毛が落ちています。(40代/専業主婦・主夫/女性)
・頭を洗った後、ドライヤーでブローしている時に大量に抜けるのが気になります。(30代/パート・アルバイト/女性)
・頭を洗った時や起きた時の枕に残った毛を見つけた時です。(40代/会社員/男性)
・シャンプー時、洗髪前にブラシで軽く髪をとかすのですが、髪がかなり抜けます。それなのにシャンプーをして洗い流す時もごっそりと抜けるのでかなり気になっています。(40代/専業主婦・主夫/女性)
・髪の毛を洗っている最中、手の指にまとわりついてくる。(20代/会社員/女性)
・枕元や浴室の排水口などに溜まった髪をみるとかなしくなる。(20代/会社員/男性)
【質問】
どういうときに抜け毛が気になりますか?
【回答結果】
フリー回答
【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年2月21日~2017年2月21日
有効回答数:214サンプル
今回のアンケートでは9割近い人がシャンプー中やその前後の抜け毛を最も気にしていることがわかりました。
シャンプー中に手に絡みついてくる毛や、排水溝に溜まった毛、タオルで拭いているときに抜けてくる毛、ドライヤーをかけているときに抜けてくる毛などを見て、抜け毛が多いと感じている人がほとんどでした。
もちろん、それ以外にも起きたときに枕についている毛を見たときやブラッシング時に抜ける毛を気にしている人もいましたが、圧倒的にシャンプーのときの抜け毛が気になるようです。
そこで、シャンプー中の抜け毛が薄毛とどのように関わっているのか、どのような対策があるのか見ていくことにしましょう。
シャンプー中に起きる抜け毛!薄毛との関係性は
シャンプー中に抜け毛があるからと言って、必ずしも薄毛と関係があるとは限りません。
毛髪には自然に抜けて生え変わるタイミングがあるため、正常なタイミングで抜けている分には全く問題がないからです。
体中の毛は毛周期で生え変わっていて、それは頭髪も同様です。
毛周期のうち休止期に入った毛は毛根が縮まり自然に抜け落ちるのですが、シャンプーをしているときは、頭皮にも毛髪にも力がかかります。
そのため、毛が抜け落ちるタイミングとして最も多いのがシャンプーをしているときなのです。
ですから、抜け落ちる時期の毛がシャンプー中に抜けている分には薄毛とは関係がないと言えます。
正常なタイミングで抜け落ちる毛の量は個人差がありますが、1日に大体25本~50本程度と言われています。
そのうち7割程度がシャンプー中に抜け落ちると言われているため、シャンプー中の抜け毛は35本~70本程度であれば問題ないと言えます。
ただし、25本と50本とでは2倍の差ですから、急激に抜け毛が増えて50本程度になったのであれば、異常を疑って対策をとってみてもよいかもしれません。
対策せずに悪化させるよりは対策をしておいたほうが安心です。
詳しくは、「シャンプー中の抜け毛!薄毛との関係性はある?」をご参照ください。
抜け毛を抑えるシャンプーの選び方
シャンプーには石油由来の界面活性剤を洗浄成分として配合している高級アルコール系シャンプーまたは石油系シャンプーと呼ばれるタイプと、石鹸成分を洗浄成分として配合している石鹸系シャンプー、アミノ酸が洗浄成分として使われているアミノ酸系シャンプーの3つがあります。
これらは、主に洗浄成分の違いからシャンプー自体の性質も大きく違います。
ですから、抜け毛が気になるときのシャンプーの選び方も、洗浄成分に注目するのがおすすめです。
高級アルコールシャンプー(石油シャンプー)に使われている界面活性剤は合成洗剤などに使われているのとほぼ同じで、強い洗浄力と泡立ちの良さが特徴です。
洗浄力が強すぎるために皮脂を余分に取り除いてしまったり、泡立ちがよすぎてすすぎ切れなかったりして、頭皮の湿疹や皮脂の過剰分泌の原因になりやすいのが欠点です。
石鹸系シャンプーは、洗浄成分がアルカリ性のため、弱酸性が理想の髪や頭皮を弱アルカリ性に傾けてしまう点が欠点です。
これらに対して、アミノ酸系シャンプーは、泡立ちが少なく、洗浄力が弱いという欠点がありますが、髪や頭皮と同じアミノ酸が洗浄成分のため、トラブルが起こりにくいのが魅力です。抜け毛が気になるときのシャンプーの選び方としては、アミノ酸系シャンプーを中心に選ぶのがおすすめです。
種類 | 泡立ち | 洗浄力 | 特徴 |
石油 | ◎ | ◎ | トラブル多 |
石鹸 | ○ | ○ | アルカリ性 |
アミノ酸 | △ | △ | トラブル少 |
詳しくは、「抜け毛が気になる!薄毛対策に効果的なシャンプーの選び方」をご参照ください。
成分にも要注意!添加物は危険って本当?
シャンプーには、含まれる成分によって、洗浄力や保湿力に大きな差があります。
シャンプーに含まれる成分のうち、抜け毛を増やす心配があると一般的にいわれているのは、界面活性剤という物質です。
界面活性剤とは親水性と親油性を併せ持ち、本来は混ざり合わないもの同士を結び付ける作用をする物質の総称なので、たくさんの種類があります。
汚れを吸着する力が大きいので、シャンプーでは洗浄剤として配合されています。
天然の油脂から作られている刺激の少ないもの界面活性剤もありますが、化学合成された高級アルコール系界面活性剤と呼ばれるものが配合されているのが一般的です。
パッケージの成分欄にはラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸塩という名前で書かれています。
特に、ラウレス硫酸Naとラウレス硫酸アンモニウムは洗浄力も脱脂力も強力です。
分子も小さいので毛穴の奥まで浸透してしまいます。
石油から作られている界面活性剤も頭皮への刺激が強いので注意が必要です。
名前のなかに「アルキル」や「スルホン酸」という文字を含んでいるのが石油系界面活性剤の特徴です。
洗濯洗剤に使われるのが一般的ですが、もしも石油系の界面活性剤が使われているシャンプーがあったら使用は避けましょう。
タンパク質を変性させる作用があるので地肌に残ると危険です。
シャンプー中の抜け毛を予防する方法とは
抜け毛を予防するならシャンプーの方法を見直してみましょう。
まず、シャンプーをする前には丁寧にブラッシングをします。
ブラッシングをすることで、余分な皮脂やフケ、髪の毛に付いた汚れなどが表面に浮き上がってきます。
汚れが表面に浮き上がっていれば、お湯だけでもかなりの汚れを落とせます。次に、頭皮までしっかりお湯で濡らすのですが、このときのお湯の温度にも注意しましょう。
髪を洗うときのお湯は37度から40度までのぬるめのお湯です。温度が高すぎると必要な皮脂まで取り除いてしまうため気を付けましょう。
頭皮までしっかり濡らしたら、シャンプーを手に取って泡立てた後で頭全体に広げます。
直接髪に付けたり、泡立てずに付けたりするのはやめましょう。泡立てて使うことで髪や頭皮への摩擦を減らすことができます。
シャンプーをするときは、爪を立てたりせず、指の腹で頭皮を揉むように洗います。髪ではなく頭皮を洗う感覚で洗うのがポイントです。
しっかりすすいだら、できるだけ早くしっかり乾かすことが大事です。
詳しくは、「シャンプーで抜け毛予防!選び方と方法」をご参照ください。
抜け毛の原因になる!間違ったシャンプーの使い方とは?
もしかしたら、抜け毛を増やしてしまうシャンプー方法をしている人は案外多いかもしれません。
間違ったシャンプーのやり方をしていた場合は、シャンプーのやり方を改善するだけでも抜け毛予防になる可能性が高いため、ぜひ確認してみましょう。
たとえば、皮脂が過剰分泌し、頭皮がべたついているときは洗浄力の強いシャンプーで頭皮をゴシゴシと入念に洗いがちです。
なかには、毛穴に詰まった汚れを取り除くために、ブラシでこするような洗い方をしています。
しかし、洗浄力の強いシャンプーで皮脂を根こそぎ取り除いたり、ブラシでこすり洗いをしたりすることは逆効果です。
頭皮を守るために皮脂をさらに分泌させたり、乾燥することによってフケを大量に発生させたりする原因になります。
1日に何度も洗う場合も同じです。
皮脂の分泌を増やす原因を作ってしまいます。
また、じっくり時間をかけて頭皮をマッサージしながら洗うというのも間違った洗い方です。
シャンプーを付けたあとに5分以上放置したり、長時間かけて洗い続けたりすると、頭皮がふやけて傷つきやすくなります。
かゆみがあるときにしがちなのが、爪を立ててひっかくような洗い方です。
爪を立てると、皮脂だけでなく頭皮の表面にある角質まではがしてしまいます。
シャンプーを多めに使ったり、泡立てずに直接髪に付けたりする洗い方も間違っています。
頭皮に傷をつけたり、刺激を与えすぎたりするのは全般的によくない洗い方です。
シャンプー中の抜け毛!女性の薄毛の原因に?
シャンプーが合わずに抜け毛に悩まされている女性は多いようです。
シャンプーを香りや仕上がりの際の指どおりの良さなどで選んでいる場合には、髪や頭皮に合わない成分が入ったシャンプーを選んでしまうことも多くなります。
ですから、抜け毛が多いときや、頭皮に湿疹などのトラブルが出たときには、シャンプーの成分表示をよく見てみましょう。
石油系の界面活性剤や石鹸成分などが合わずに抜け毛を増やしている可能性があります。
ノンシリコンシャンプーや無添加シャンプーと言われる物の中には、シリコンが含まれていないというだけで界面活性剤が使われているものや、表示が義務付けられている指定成分だけが無添加なだけで、頭皮に刺激のある成分が含まれているシャンプーもあります。
髪や頭皮に優しいイメージのシャンプーでも、実際はそうではない場合も少なくないため、本当に自分の髪や頭皮に合うものに切り替えて使うようにしましょう。
もちろん、女性の抜け毛の原因はシャンプー以外にもあります。
ホルモンバランスの乱れや、ストレスなどさまざまな原因が考えられますから、シャンプーを変えても抜け毛が治まらない場合には、別の原因も疑って対策することが大事です。
詳しくは、「女性の抜け毛に!薄毛を予防するシャンプーの選び方」をご参照ください。
シャンプー中のマッサージで抜け毛を予防!
シャンプー中は頭皮に直に触れるチャンスですから、マッサージをして抜け毛を防ぎましょう。
ただし、正しいやり方でマッサージをすることが前提です。
間違ったやり方をしてしまうと、かえって抜け毛の量を増やす結果になってしまいます。抜け毛を予防するマッサージの仕方ですが、何よりも気を付けなければならないことは、頭皮や髪に負担をかけないということです。
マッサージというと強い力を加えることと思いがちですが、血行を促すように優しくツボを押さえていけばそれだけで十分です。頭皮をこする必要はありません。
また、シャンプー中のマッサージだからと言って、シャンプー剤が付いている状態でしなければならないというものでもありません。
頭皮に指の腹を置いたら、動かさずにゆっくり力を入れていき、気持ちよい程度に力を加えたら、ゆっくり力を抜いて戻していくという形でマッサージを行います。
押さえる箇所を移動させるときは、一旦手を離してから、改めて指を置いて押さえていくようにします。
頭皮の上を滑らせるように指を動かすと、薄い頭皮や毛細血管を傷つけてしまう可能性があります。
シャンプーをしながら指を動かす感覚でマッサージをすると思っていたとしたら、イメージが違うかもしれませんが、抜け毛予防におすすめのマッサージは、ツボ押しに近い形のマッサージです。
詳しくは、「シャンプーしながら抜け毛対策!マッサージの効果とは」をご参照ください。
抜け毛予防には正しいシャンプー選びと洗い方が大切
シャンプー中は抜け毛の量が普段よりも多くても異常とは言い切れません。
しかし、100本を超えるような大量の抜け毛があるときは、何か問題がある可能性があります。
そんなときは、とりあえずシャンプーの洗浄成分を確認してみましょう。
髪や地肌に合わない成分が入っているかもしれません。シャンプー中の抜け毛が気になる場合には、専門サロンに相談してみるのもおすすめです。
正しいシャンプー選びやシャンプーの方法を指導してもらいましょう。
この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION


株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。