HAIR GROWTH
発毛・育毛
「若白髪」という言葉を聞くように、白髪は年齢に関係なく生えてくるものです。しかし、若い頃から白髪が多い人は、何らかの原因があると考えていいでしょう。病気や生活習慣の乱れなどが白髪の原因となることも多いので、気になる人は注意が必要です。こちらの記事では、30代で気になる白髪について、知っておきたい白髪の原因や予防法などについて紹介します。
そもそも白髪が生えるメカニズムとは?
人間の毛根の根元付近には、髪を黒く着色するメラミン色素を生成する細胞「色素幹細胞」が存在しています。しかし、この色素幹細胞がうまく機能しないことで十分なメラニン色素を作り出すことができず白髪が増えてしまう原因となるのです。色素幹細胞がうまく機能しない原因としてはさまざまなものがありますが、中でもストレスや幹細胞に影響を与える病気、栄養不良、加齢などが主な要因とされています。けっして加齢だけが原因ではないため、30代もしくはそれより若い場合であっても白髪が増えることは大いに考えられます。
老化は避けられない現象ですが、白髪をなるべく増やさないためには、色素幹細胞に影響を及ぼすと考えられるさまざまな要因を取り除くことが大切です。
30代の白髪の原因
ホルモンバランス・血行不良
白髪になる原因の一つとして考えられているのがホルモンバランスの乱れです。特に、髪の毛を育てるためには女性ホルモンである「エストロゲン」が大きく関係しているといわれています。これは女性だけでなく男性も持っているホルモンです。ホルモンバランスが乱れる要因としては、加齢や生活習慣の乱れ、ストレス、体の冷え、病気などが考えられます。特に女性の場合、妊娠や出産でホルモンバランスが乱れることが多く、男性よりも白髪になりやすいと考えられているのです。
また、生活習慣の乱れやストレスなどは脳の視床下部の働きを弱めてしまうことがわかっています。視床下部の働きとホルモンバランスの乱れは密接に関係しているため、これらの要素をなるべく取り除くことが大切です。また、血行不良になると毛母細胞や色素幹細胞まで栄養が行き渡らなくなり、髪の成長が遅れたり色が付きにくかったりします。ホルモンバランスの乱れから血行不良に陥ることもあるので、日頃から健康的な生活を心がけるようにしましょう。
ストレス・生活習慣
白髪の原因としてよく考えられるのが過度なストレスでしょう。ストレスが原因となってフケや円形脱毛症など頭皮に異常が現れることは多く、実は白髪もその一つといえるのです。髪に色をつける働きのあるメラニン色素はメラノサイト細胞でつくられますが、実はメラノサイト細胞はストレスにとても弱く、ストレスがかかるとうまく機能しなくなることがわかっています。また、過度なストレスや不規則な生活習慣が原因となって血行が悪くなり、頭皮から髪の毛へ十分な栄養が届けられなくなり白髪が増えることにつながります。
特に不足しがちなのがミネラルで、ミネラルが不足することでメラニン色素を合成する酵素がうまく機能しなくなるのです。その他の要因としては喫煙なども考えられます。なるべく日頃から頭皮マッサージを行うなどして、頭皮の血行を良好に保つようにしましょう。
遺伝
遺伝は白髪の要因の一つとして考えられています。ただし、親の白髪自体が遺伝するわけではなく、色素幹細胞の情報などが引き継がれて、白髪ができやすい体質が遺伝する可能性が高いとされています。若白髪や部分白髪など、親と似た状態の白髪が引き継がれた場合は遺伝の可能性が高いでしょう。また、両親には白髪がない場合でも、隔世遺伝のように何世代かのちに現れることもあるなど、白髪の遺伝についてははっきりと解明されていません。細胞の働きが弱いのか、そもそも細胞自体が存在していないのかなど、個人の状態によっても異なってくるのです。そのため、中には10代で白髪が出はじめる人もいれば、60代で現れ加齢との区別がつかない人などさまざまです。
白髪の遺伝についてははっきりとわからないことも多いので、すでに紹介したストレスや生活習慣の乱れなどを解消して過ごすことが白髪の改善につながります。
30代の白髪の対策
原因をなくす
30代で白髪が増えるのは切実な悩みですね。少しでも改善したいのであれば、すでに紹介した白髪の原因となる要素をなるべく排除するように努めましょう。自律神経を乱して血行を悪くするストレスは白髪の大敵です。日頃から自分なりのストレス解消法を見つけて、ストレスを溜め込まないように気をつけましょう。また、バランスの良い食生活を心がける、良質な睡眠をとることも大切です。偏った食生活や無理なダイエット、睡眠不足などは心身ともにストレスをかけ自律神経のバランスを乱してしまいます。日頃からきちんと生活習慣を管理することで、白髪の原因を抑制することができます。
他にも、洗髪の際にシャンプーをよく洗い流す、適度な運動をするなども意識してみましょう。
頭皮マッサージ
白髪の原因ともなる血行不良は、頭皮マッサージを行うことで改善することができます。頭皮に適度な刺激を与えて血行を良くすることで、毛根に十分な栄養分を届けることができるのです。また、頭皮には血行を良くするツボや抜け毛予防に効果的なツボなどたくさんのツボが存在するので、ツボを刺激することで白髪の改善が期待できます。マッサージを行うことで毛詰まりが解消されるため、白髪だけでなく薄毛対策にも効果が期待できるでしょう。ただし、マッサージをしたからといってすぐに効果が目に見えるわけではありません。毛根の成長には周期があるので、長期的に継続することが大切です。
頭皮マッサージのタイミングに決まりはありませんが、シャンプー前とシャンプー中がおすすめです。シャンプー前にマッサージをして頭皮を柔らかくしておくことで、頭皮についた汚れや老廃物などが排出されやすくなります。頭皮に傷をつけないよう注意しながら、オイルなどを使用してマッサージするのがおすすめです。また、シャンプー中のマッサージは継続しやすいというメリットがあります。両手で頭皮を揉み込むように刺激して血行を促進し、洗髪後にはシャンプー残りがないようしっかりと洗い流しましょう。
白髪染め
どうしても白髪が気になるのであれば、白髪染めを使用して物理的に白髪を黒く染めるという方法もあります。白髪染めの方法はさまざまで、市販の白髪用シャンプーやトリートメントなどであれば比較的簡単に使うことができます。これらのメリットは頭皮や髪にダメージを与えず、美容院などで白髪染めをしてもらうよりも安く済むことです。しかしその一方ですぐには効果が現れにくく、長期的に継続する必要があります。他にも、市販の白髪染めで自分で染める、美容院で白髪染めをしてもらうなどの方法もあるので、手間やコスト、髪へのダメージなどもしっかりと考慮して自分に合った方法を選ぶといいですね。
ただし、白髪染めをしたからといって髪が健康になるわけではありません。根本的に白髪を改善したいなら、白髪の原因となる生活習慣の乱れや不規則な食生活、睡眠不足などを見直すことが大切です。日頃から適度な頭皮マッサージなども生活に取り入れて対策を行いましょう。
30代の白髪が気になったら原因を知り健康な髪へ!
一般的に白髪は加齢が原因と思われがちなので、30代で白髪が増えると周囲の目が気になりますね。白髪染めで染めるだけでなく、まずは白髪の原因となるものを取り除くことが大切です。薄毛対策と共通することも多いですが、生活習慣の見直しやストレスマネジメント、頭皮マッサージなども効果が期待できます。白髪になる原因を自分なりに把握して、適切な対策を行うようにしましょう。
この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION


株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。