HAIR GROWTH
発毛・育毛
一口に薄毛と言っても、その原因はさまざまです。
しかし、どのような原因であっても、髪の毛を強くするには、頭皮ケアや健康な毛穴の維持は重要です。
そもそも、なぜ薄毛になってしまうのでしょうか。
毛根と髪の毛にはどのような関係があるのでしょうか。
今回は、髪の毛が薄くなる原因や毛根の仕組み、髪の毛を強くするポイントなどを紹介します。
すでに毛髪・育毛ケアを始めている人も、今のやり方が合っているのか確認してみましょう。
毛根と関係あり?薄毛の原因とは
健康な日本人の髪の毛は、平均で10万本生えているといわれています。
頭皮には無数の毛穴が存在し、毛穴の一つひとつが髪の毛を生やすために機能しています。
普段、私たちが髪の毛として認識しているのは、毛穴の外に出ている部分です。
これを毛幹といい、毛穴の中にある部分を毛根といいます。
毛根の最下層近くには、毛母細胞が存在しています。
毛母細胞は、髪の毛を作っている根本の細胞です。
毛細血管に乗って運ばれた栄養素は、毛乳頭を経由して毛母細胞に渡されます。
毛母細胞はその栄養素を原料に細胞分裂を繰り返しますが、栄養不足になってしまうと丈夫な髪の毛を作れません。
弱い髪の毛になったり、成長途中で抜け落ちたり、新しい髪の毛を作らなくなったりします。
髪の毛は4~7年周期で生え変わるのが一般的です。
しかし、栄養不足に陥ると平均よりも生え変わりの周期が短くなり、薄毛につながってしまいます。
薄毛の症状を緩和させるには、髪の毛の育成に必要な栄養素を、しっかり毛母細胞に届けることが重要です。
髪の毛の主成分はタンパク質です。
タンパク質の元になるアミノ酸を中心に、タンパク質の働きを助けるミネラル分、鉄、銅、亜鉛などを積極的に摂取しましょう。
健康な髪を育てるケアとポイント
健康な髪の毛を育むために、3つのケアについて理解しましょう。
1つ目は毛髪ケアです。
ポイントは、毛髪に栄養を与えて強くする点です。
タンパク質が豊富な赤身肉や鶏肉、卵、大豆製品、ビタミンが豊富な緑黄色野菜や玄米、亜鉛が豊富な牡蠣やウナギ、チーズ、レバーなどを積極的に食べましょう。
2つ目は、毛根ケアです。
ポイントは、皮脂汚れや脂肪の詰まり防止です。
毛穴詰まりを防ぐために、自分に合ったシャンプーを選び、正しい洗髪を心がけましょう。
シャンプーは、頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
シャンプーをしっかり泡立てたら指の腹で優しく洗い、しっかりすすぎます。
洗い残しがあると毛穴詰まりの原因になりますので、要注意です。
3つ目は、頭皮ケアです。
ポイントは、頭皮マッサージで血行を良くする点です。
薄毛で悩んでいる人の頭皮は、凝り固まって血行不良に陥っているケースも珍しくありません。
指の腹で固くなった頭皮を柔らかくしていきましょう。
シャンプー中に行えば頭皮ケアの時間短縮になります。
お風呂に浸かって皮膚が柔らかくなっているので、マッサージがしやすくなります。
頭皮が乾燥気味の人は、頭皮用ローションを揉み込みながらのマッサージがおすすめです。
髪と頭皮のケア方法!より効果的なのはどれ?
髪の毛を強くするためのケアとしては、どの方法が効果的なのでしょうか。
薄毛対策に興味のある100名のみなさんに、アンケートを取りました。
【質問】
髪と頭皮の育毛ケアの中で、もっとも効果的だと思うものは次の内どれですか?
【回答結果】
頭皮をマッサージする:77
海藻を食べる:21
髪の毛をゴムで縛る:2
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2018年12月12日~2018年12月19日
有効回答数:100サンプル
強い髪の毛には頭皮への直接的な働きかけが効果的?
アンケートの結果、髪の毛を強くするには頭皮マッサージが最も効果的だとする人が、全体の8割弱にも上りました。
・頭皮マッサージをすることで血流が良くなって、毛根にも栄養が行き届きやすくなると思うので。(20代/男性/個人事業主・フリーランス)
頭皮マッサージを選んだ人は、頭皮の血行を良くする点に主眼をおいているようです。
・昔から、海藻類(特にワカメなど)を食べることが、髪に良いと聞いているので。(40代/女性/個人事業主・フリーランス)
次に多かった「海藻類を食べる」という回答では、昔から「髪には海藻が良い」といわれている点に注目する人が多く見られました。
・髪の毛を刺激すると伸びるのが早くなると聞いたことがあるから。(10代/女性/学生)
髪の毛をゴムで縛る方法は、2名とかなり少なめです。
どちらかといえば、頭皮に対する刺激は良くないと考える人が多いようです。
これらの方法は、正しく行ってこそ成果が期待できます。
やり方を間違えると、髪の毛や頭皮をかえって傷つける可能性があり、注意が必要です。
こんな毛根&頭皮ケアはNG
頭皮マッサージや海藻を食べる方法は、髪の毛に良いケア方法として知られています。
ただ、実践方法を間違えると、成果がないどころか毛根や髪の毛に悪影響を及ぼします。
頭皮マッサージは、強く力を込めたからといって、さらに血行が良くなるわけではありません。
逆に、頭皮に傷が付いて炎症や肌荒れの原因になってしまいます。
力を込めすぎず、優しくじっくりと頭皮を動かしてくのがポイントです。
クシやブラシを使って、頭皮を軽く叩いて刺激を与えるのもおすすめです。
海藻は髪の毛に良い食べ物として知られています。
髪の毛の90%以上はタンパク質でできています。
海藻だけを食べていても、髪の毛が強くなったり生えてきたりすることはありません。
ただ、海藻類にはヨウ素が含まれています。
髪の毛のツヤを良くする働きがあるため、美しい髪の毛には欠かせない食材と言えるでしょう。
髪の毛をゴムで縛る方法は、毛根が強くなるといわれているようです。
実際は、ゴムで縛ることで頭皮や毛根に強い刺激が伝わり、炎症を起こす可能性があります。
おしゃれのために強く髪の毛を結ぶのは、頭皮や毛根に強い刺激を与えるためあまり良くないと言えそうです。
毛根&頭皮ケアで強く健康な髪を育てる!
毛根と頭皮は、適切なケアによって健康な状態を維持できます。
せっかく手間をかけて頭皮や毛根のケアをしても、やり方に間違いがあると悪影響を及ぼします。
頭皮マッサージは優しく行う、海藻ばかり食べずに、タンパク質やビタミン、ミネラルなども摂取できる食事を心がけるなどを意識しましょう。
頭皮には強い刺激を与えないことも大切です。
強く健康な髪の毛を手に入れるために、頭皮ケアは適切な方法で行いましょう。
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この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION
株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。