HAIR GROWTH
発毛・育毛
抜け毛の悩みはある程度の年齢以上の人特有の悩みと思いがちです。
しかし、実は10代でも抜け毛に悩まされている人は少なくありません。
抜け毛は加齢によるものばかりではないからです。
では、10代の抜け毛はどんな原因で発症しているのでしょうか。
何か10代ならではの原因があるのかもしれません。
抜け毛対策をするためには原因をつかむことが不可欠です。
この記事では、10代が悩まされる抜け毛の原因を探り、対策方法について解説します。
目次
どうして10代でも抜け毛が増えるの?主な原因は?
10代で抜け毛が多くなる原因は主に3つ考えられます。
成長期のホルモンバランスの乱れ
10代は成長期にあたり、男性ホルモンや女性ホルモンの分泌が急激に増える時期でもあります。
抜け毛に影響する男性ホルモンの分泌量が過剰になると、体質によっては抜け毛が増えることもあるでしょう。
頭皮の不健康
頭皮が不健康な状態とは、2つの状態が考えられると言われています。
1つ目は皮脂の分泌が多すぎて毛穴が詰まった状態です。
適量の皮脂は頭皮を紫外線や乾燥から守るために必要です。
しかし、過剰に分泌されると毛穴に詰まり、血流を妨げることもあります。
頭皮の血流が悪くなると必要な栄養が届きにくくなるので、毛穴に詰まった余分な皮脂は抜け毛が増える原因のひとつです。
ストレスや食生活の乱れ、頭皮に残ったシャンプーや整髪剤の刺激などが、皮脂の過剰分泌で抜け毛を増やす原因になるといわれています。
自律神経のバランスが崩れ、ホルモンバランスが男性ホルモン優位に傾くのが、ストレスで皮脂分泌が増える理由です。
動物性脂肪の摂り過ぎも皮脂を増やすことにつながります。
洗浄力の強すぎるシャンプーで皮脂を奪いすぎると、不足分を補うために皮脂が過剰に分泌されるようになるので、皮脂の奪いすぎも要注意です。
詳しくは、「頭皮の皮脂は抜け毛の原因になる?適切な対策方法まとめ」をご参照ください。
2つ目は整髪剤やシャンプーを落としきれず頭皮に炎症が起こっている状態のことです。
フケには乾性と脂性の2種類があり、乾性は頭皮の乾燥、脂性は皮脂の過剰分泌が主な発生原因です。
どちらも髪の抜けやすい頭皮環境と言えます。
フケの量が多いときは、フケが毛穴を塞ぎやすくなり、髪の成長や血流の妨げになることも少なくありません。
乾性フケはシャンプーや整髪剤の影響、脂性フケは食生活の乱れやストレスが原因で増える傾向があります。
フケが抜け毛につながるのは、生活習慣やストレスが原因の場合だけではありません。
皮膚疾患が原因でフケが増えることもあります。
アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎では乾性フケが出やすく、ひこう性脱毛症の場合は脂性フケが出やすくなるので、原因が病気の場合は適切な治療が必要です。
詳しくは、「フケが多いと抜け毛になる!?原因と対策情報」をご参照ください。
生活習慣
10代の薄毛につながる生活習慣の乱れを具体的に挙げると、栄養の偏りと睡眠不足、過度なストレスの3つです。
髪自体がたんぱく質で作られているので、たんぱく質が不足している状態では髪は成長しにくくなります。
しかし、抜け毛が起こりやすくなるのは、たんぱく質不足のときだけではありません。
亜鉛や鉄、ビタミンなどほかの栄養不足も抜け毛の原因になります。
亜鉛はたんぱく質の再合成や細胞分裂を助ける栄養です。
鉄は赤血球中のヘモグロビンの材料になるので、不足すると酸素や栄養が頭皮まで届きにくくなります。
ビタミン類も髪を作ったり成長させたりするときの助けになる栄養です。
特に、ジャンクフードやスナック菓子、インスタント食品などを好んで食べると、脂肪分や塩分が多く、ビタミンや鉄分、亜鉛などが不足した食事に偏ってしまいます。
また、過度なダイエットによってエネルギー不足になりやすいのも10代の特徴です。
10代は思春期にあたり、体も心も急激に変化する時期なので、ストレスが溜まりやすいのも抜け毛が増える大きな要因になります。
友だち関係や家族との関係で悩むことも多く、アルバイトを始めると職場での人間関係も加わるので、順調にいかないケースがあってもおかしくありません。
勉強と部活の両立など時間的な制約も多く、睡眠不足になりやすいことも抜け毛を増やす原因になりがちです。
ストレスは関係ある?どれくらい影響するものなの?
一部の臓器を覗き、人の体は自律神経によってコントロールを受けるのが普通です。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、この2つがバランスを取ることで正常な状態を保っています。
血行も交感神経と副交感神経のバランスが保たれているときが正常な状態です。
しかし、ストレスが加わって緊張状態が高まると、交感神経の働きが強くなりバランスを保てなくなります。
交感神経が優位な状態とは、体全体が緊張した状態のことです。
何とかして生命を維持しようという働きが生じるため、末端の毛細血管へ血液を送るのを控え、生命を維持するのに重要な臓器や細胞に優先的に血液を回すようになります。
髪は抜けてしまっても命に別状はないので、血液を送るのが後回しになりがちです。
頭皮の毛細血管は血流不足になるので、結果的に栄養や酸素が行き届かなくなります。
そうなると、髪が正常に生育しなくなるので、生育途中で抜け落ちるようになり、抜け毛が目立つようになるわけです。
血流不足以外にも、ストレスから抜け毛が増えるケースがあります。
抜け毛症というストレス解消の動きです。
人はストレスが加わると、無意識のうちにストレスから逃れようとすることがあります。
爪を噛んだり、貧乏ゆすりをしたりするようなケースです。
それらと同様に、髪をかきむしったり、自ら髪を引き抜いたりする抜け毛症も、ストレス性の抜け毛の一種と考えてよいでしょう。
10代の抜け毛はなぜ起こる?一番の原因はコレだった!
では、一般的には10代の抜け毛は何が原因だと思われているのでしょうか。
アンケートを取って調べてみました。
【質問】
10代なのに抜け毛が多い主な原因は何だと思いますか?
【回答結果】
ストレス : 36
遺伝 : 26
偏食 : 19
睡眠不足 : 11
整髪料の使い過ぎ : 8
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2018年11月01日~2018年11月08日
有効回答数:100サンプル
ストレスや遺伝と考えている人が多い
今回のアンケートでは、上位3つの選択肢を選んだ人が全体の約8割を占めました。
そのうち、もっとも選んだ人が多かったのがストレスという回答です。
・10代は多感な時期で、環境の変化などでストレスを感じやすいと思うので。(20代/個人事業主・フリーランス/男性)
・部活や勉強を強制される毎日なので、ストレスが主な原因だと思う。(20代/無職/女性)
ストレスを選んだ人のコメントを見ると、10代特有のストレスがあるという見方をしているようです。
大人以上に敏感にストレスを感じ、そのまま受け止めてしまいがちな時期だから、抜け毛につながりやすいと考えていることがうかがえます。
2番目に多かったのは、遺伝という回答でした。
・10代から抜け毛が多いのは珍しいこと。髪で遊んでいる場合でも遊び始めてからそんなに時間が経っていないから、遺伝が一番大きな原因だと思う。(20代/学生/男性)
・睡眠不足や偏食でも、元々の体質によっては抜け毛に影響しないことが多い。遺伝は大きいと思う。(30代/パート・アルバイト/女性)
遺伝と回答した人は、10代で抜け毛に悩んでいる人は少ないことから、10代にありがちな生活習慣が原因とは考えにくいと思っている様子です。
持って生まれた体質が原因なら納得できると考えていることがうかがえます。
3番目に多かったのは、偏食という回答でした。
・コレステロールの多い食品の過剰摂取など、偏食によって頭皮の血行が悪くなっているように思います。(40代/正社員/男性)
・食生活が乱れると、髪質が変化することがあります。10代の時は食べ盛りで、ご飯以外にもお菓子やアイスクリーム等を食べて食生活が乱れていたころは、抜け毛が多かった記憶があります。(30代/正社員/女性)
偏食と回答した人は、10代が成長期でよく食べる時期だという点に注目しているようです。
ジャンクフードやスナック菓子などを、ほかの年代よりも多く食べることが抜け毛の原因になっていると考えていることがうかがえました。
今回のアンケートでは、全体として10代を取り巻く生活環境や10代特有の行動が抜け毛の原因になっていると考えている人が多いことがわかりました。
では、もし抜け毛が増えてきたら、どのような対処をすればよいのでしょうか。
最後に、10代の抜け毛を改善するための対策方法について見ていきましょう。
抜け毛を改善したい!効果的な対策方法は?
10代の抜け毛は生活習慣の乱れと間違ったヘアケアの影響が大きいので、まずは生活習慣とヘアケアの方法を見直すようにしましょう。
特に食生活の見直しは大事です。
食事を抜くなどして栄養不足になるのも問題ですが、栄養の偏りやカロリー過多も抜け毛に影響します。
摂取する栄養素が偏らないように注意して、必要な栄養素をきちんと摂れるようにしましょう。
まとまった睡眠時間を取れないときは、コマ切れでもある程度以上の睡眠時間を確保することが大切です。
ストレスに関しては溜めないことが大事ですが、人間関係のストレスなどは根本原因を取り除くのが難しいこともあるでしょう。
溜まったストレスを上手に解消する方法を複数持つようにすると、抜け毛を増やさずに済みます。
人によってストレスの解消につながることは異なるので、自分にとって解消になる方法を見つけ出すことが重要な対策方法です。
また、適切なシャンプー方法ができていない人が意外と多いということを知っているでしょうか。
シャンプー方法を間違えて抜け毛を増やす原因を自ら作ってしまっている人が少なくありません。
特に抜け毛予防のために、頭皮の皮脂をしっかり取りたいと思っている人ほどその傾向が強いといわれています。
過剰分泌された皮脂は、毛穴を詰まらせて抜け毛の原因になることもありますが、皮脂は本来頭皮に必要なものです。
洗浄力の強すぎるシャンプーでシャンプーブラシなどを使ってゴシゴシと洗いすぎると、必要な皮脂まで奪ってしまいます。
頭皮が無防備な状態になるので、頭皮が傷つきやすく、抜け毛が増える原因になります。
詳しくは、「シャンプーの使い方次第で抜け毛の原因に!正しい使い方とコツ」をご参照ください。
シャンプーや整髪剤は頭皮や髪に悪い成分が入っているものを避けること以上に、正しい使い方をすることに気を配りましょう。
特にシャンプーのすすぎ残しや整髪剤の落とし忘れは要注意です。
それぞれの対策はバラバラに切り離して考えるのではなく、トータルで正常な方向に戻していくようにすると効果を期待できます。
10代の抜け毛は早めの対策で解決できる
10代の抜け毛は、間違ったヘアケアや生活習慣、過度のストレスといった、身の回りの出来事が原因で発生しているケースが多いのが特徴です。
何が原因になっているのかを知るためにも、普段どのような生活をしているか振り返ってみましょう。
食生活や睡眠不足、間違ったヘアケアが原因のときは比較的簡単に解決できます。
ストレスが原因の抜け毛の場合には、ストレスを解消できる方法を探し、生活に取り入れることで解決できるかもしれません。
あきらめずに対策に取り組みましょう。
関連記事:「抜け毛の予防と対策!原因を知ることから始めよう!」
この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION


株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。