HAIR GROWTH
発毛・育毛
緑茶には、抗ストレス作用があるL-テアニンというアミノ酸の一種の他にも、からだや髪に良い成分がたくさん含まれていますが、飲みすぎには注意する必要があります。
ここでは緑茶の抜け毛予防効果と効果を引き出す飲み方について解説します。
緑茶を飲む頻度はどれくらい?
まずは、世間一般の人がどれくらいの頻度で緑茶を飲んでいるのかアンケートを取って調べてみました。
【質問】
緑茶を飲む頻度について教えてください。
【回答結果】
月に4回以下:69名
週1~3回:47名
ほぼ毎日:81名
【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年2月23日~2017年3月3日
有効回答数:197サンプル
飲む人と飲まない人が分かれる緑茶
今回のアンケートでは、ほぼ毎日飲むという人が197人中81人で最も多いという結果になりました。ただし、月4日以下という人も69人います。そこで、今回はほぼ毎日飲む人と、月4日以下しか飲まない人のコメントを抽出して比較します。最初は多数派のほぼ毎日飲むと回答した人のコメントです。
・緑茶にはビタミンCがいっぱい含まれているので、殺菌力とアンチエイジング効果がありそうなので、抜け毛予防効果もあるかもしれないです。(40代/自営業(個人事業主)/男性)
・緑茶を飲むことでリラックスでき、ストレスを軽減させることができるというメリットがありそうです。そのため、抜け毛予防につながると思います。(30代/専業主婦・主夫/女性)
・直接は関係なくても、緑茶が身体の調子を改善してくれれば、髪にもいい影響を与えてくれそう。(30代/無職/男性)
緑茶を毎日飲むと回答している人のコメントを見ると、抜け毛に対する効果も期待している人が多いようです。身体によい作用をたくさん備えている緑茶には、きっと頭皮や頭髪にもよい作用があるはずだと考えている様子がうかがえます。一方、月4日以下と答えた人のコメントは次の通りです。
・緑茶と抜け毛の関係が何も思い出せません。父が毎日飲んでいますが薄いです。(30代/専業主婦・主夫/女性)
・緑茶は身体にいいイメージがありますが、抜け毛に対して効くようなイメージはないです。(20代/会社員/男性)
・関係性があるように思えないが、あるのなら毎日緑茶を飲んで試してみたい。(20代/パート・アルバイト/女性)
月4日以下と答えた人のコメントを見ると、緑茶自体は身体によさそうだけど、あまり抜け毛に効くようなイメージはないという声が目立ちます。しかし、そのような中でも、もしも効き目があることがわかれば毎日飲んでみたいという回答が複数見られました。
アンケートの結果、飲む頻度に関わらず、緑茶は身体によいというイメージを持っている人が多いようです。では、緑茶に含まれるどの成分に抜け毛予防の効果を期待できるのか見ていきましょう。
緑茶が髪に与える効果とは
緑茶にはビタミン類やミネラル類が豊富に含まれています。
それらが、タンパク質や亜鉛など、毛髪を作るために必要な栄養素の吸収を助ける働きをします。
食後に飲むことが多い緑茶は、食事から摂る栄養素を吸収しやすくするため、飲まないよりは飲んだほうが抜け毛を予防できると考えられます。
もちろん、それだけだと緑茶はサポート的な意味では育毛効果が期待できるものの、直接的な働きかけはしないわけですから、抜け毛を予防する効果があるとは言い難いということになってしまいます。
しかし、緑茶の優れた力はそれだけではありません。
緑茶に含まれるカテキンには抗酸化作用があることはよく知られています。
血圧の上昇を抑えたり、脂肪の分解作用を助けたりする作用もあります。
このカテキンの働きが、頭皮の老化を防ぎ、毛細血管の働きを助けるため、抜け毛を減らし丈夫な髪の毛が育ちやすい頭皮環境になることが期待できます。
さらに、緑茶に含まれるカフェインには利尿作用があります。
実は、この利尿作用によってAGAの抜け毛を引き起こす原因物質ジヒドロテストテロンが尿と共に排出されやすくなるということが、研究の結果分かってきました。
抜け毛の直接の原因物質を体外に排出する働きをするのですから、緑茶には抜け毛予防の効果があると言ってもよいでしょう。
抜け毛予防に効果的な緑茶の飲み方
緑茶には髪に良い栄養素の吸収を助ける成分がたくさん含まれていることから、食後に飲むというのが適しています。
血圧の上昇を抑制したり、脂肪の分解を助けたりするという点でも食後に飲むというのは理にかなっています。
ただし、ミネラル分の吸収を考えた場合には、食事と同時や直後は避けたほうが無難ということになります。
食後にしばらく経ってから少しずつ飲むというのが効果的な飲み方と言ってよいでしょう。
ただし、量をたくさん飲む必要はありません。
小さな湯呑に1杯ずつで十分です。
ビタミンCなど水溶性のビタミン類は、一度に大量に摂取しても尿と一緒に排出されてしまいます。
もともと利尿作用のある緑茶ですから、大量に摂ったところで尿と一緒にせっかくの栄養成分も排出されてしまいます。
少しずつ、回数を分けて飲むというのが理想的です。
緑茶を入れるときのお湯の温度はあまり高すぎてはいけません。
高い温度で入れるとせっかくのビタミン類が破壊されてしまううえに、渋みの成分が強く出てしまいます。
玉露のような高級な緑茶でない場合は高温でもよいとよく言われますが、80度を超えてしまうとタンニンが多く出てきて渋みが旨味に勝ってしまいます。
タンニンは鉄分や亜鉛の吸収を阻害する働きもするため80度以下の低めの温度で入れるようにしましょう。
カフェインには注意が必要かも
身体にも髪にもよい成分がたくさん含まれている緑茶ですが、飲み過ぎには注意が必要です。
特に、カフェインには注意が必要です。
カフェインは言わば育毛にとっては「諸刃の剣」のような存在です。
血管を拡張する作用は、毛細血管の血行を促進して、毛根に栄養が行き渡りやすくする働きをします。
利尿作用は、抜け毛の原因物質ジヒドロテストステロンを尿と共に体外に排出する働きをします。
ですから、これらの働きだけであれば、抜け毛防止にとっての味方と言えるのですが、それ以外の働きもあるため、飲み方に注意が必要なのです。
たとえば、カフェインには覚醒作用がありますから、飲む時間によっては、成長ホルモンが出る時間帯の質の良い睡眠を妨げてしまいます。
その場合には、髪の発育を阻害するほうに働いてしまいます。
また、アデノシン受容体と結びついてしまうと、アデノシンの働きを妨げ、髪の毛の生成自体を阻害してしまいます。
カフェインには体温を下げてしまう作用もあり、体温が下がると免疫力も下がります。
ですから、緑茶を大量に飲めば、その分だけ髪の毛に良い効果を期待できるのかというとそうではありません。
かえってカフェインの影響を強く受けてしまうことになり、逆効果になることもあると考えられます。
まとめ
緑茶の中には、抗ストレス作用があるL-テアニンというアミノ酸の一種も含まれています。
そのため、ストレスを感じやすいときにも、緑茶を飲むことでストレスを軽減することができます。
ストレスは抜け毛の原因にもなりますから、緑茶はさまざまな面で、抜け毛予防や育毛のサポートをしてくれていることになります。
もちろん、抜け毛の原因は他にもありますから、緑茶のパワーと共に、専門サロンにも相談しながら対策していくと効果的です。
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この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION
株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。