HAIR GROWTH
発毛・育毛
アトピーは、かゆみや湿疹を伴う自己免疫疾患の皮膚炎です。
敏感肌とは、多くの人にとっては問題のない要因でも、すぐに荒れてしまうような肌のことです。
生え際の抜け毛対策をする際、アトピーや敏感肌の人は、普通肌の人以上に、ケアの方法を工夫する必要があります。
一般的には薄毛対策に良いとされる方法でも、アトピーや敏感肌の人にとっては刺激が強すぎて、かえって抜け毛を助長させるかもしれません。
そこで今回は、肌が敏感な人が注意するべき、抜け毛対策のポイントを解説していきましょう。
目次
生え際が後退する原因を解説
生え際の抜け毛は、薄毛の初期症状としてよく知られています。
生え際が後退する主な要因は、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンの一種です。
ジヒドロテストステロンは、もとはテストステロンという男性ホルモンでした。
テストステロン自体は、筋肉や骨格を形成するために必要なホルモンです。
一方、前頭部や頭頂部の毛根周辺には5αリダクターゼという酵素があります。
ジヒドロテストステロンは、テストステロンと5αリダクターゼが結合することでできた男性ホルモンです。
毛根の最下層にある毛乳頭細胞のレセプターとジヒドロテストステロンが結びつくと、髪の毛は成長を止め、成長しきっていない状態で抜け落ちてしまいます。
抜け毛が短く柔らかい状態の場合は、ジヒドロテストステロンによって薄毛が進行している可能性が高いです。
このほか、頭皮の血行不良も、生え際の薄毛を助長させます。
血行不良の原因は、過度なストレスや喫煙などです。
スマートフォンやパソコンの長時間使用による目の酷使も、頭皮のコリを招きます。
頭皮が血行不良に陥ると、髪の毛に必要な栄養分が毛根まで届きません。
栄養不足になった毛根は、健康な髪の毛を作ることができず、薄毛につながってしまうでしょう。
シャンプー&頭皮ケアアイテムを使用!肌に悪影響があった方の意見を紹介
シャンプーや育毛剤などで頭皮トラブルが起きた人は、どのくらいいるのでしょうか。
薄毛対策に興味のある人を対象に、アンケートを実施しました。
結構多い!ケアアイテムの使用で起こった頭皮トラブル
・以前、刺激性の強いシャンプーを使うことで湿疹が出てしまい、使うのをやめて現在は無添加シャンプーを使っています。(50代/男性/経営者)
・シャンプーで頭皮が赤くなり発疹ができたことがあります。数日間は温めのお湯だけで洗髪して治りました。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・サロンで処方された育毛剤でかゆみが出ました。ミノキシジルが市販品より多く配合されており、合わなかったようです。(50代/女性/個人事業主・フリーランス)
・体調が悪いときや、新しいシャンプーを使用したときに、湿疹が出たことがある。また、そのときに強い力で髪を結んでいたため物理的な作用も加わっていた。(30代/女性/正社員)
・育毛剤が配合されたシャンプーを使ったときに、頭皮に発疹ができてしまいました。かゆみを伴っていたので覚えています。(40代/男性/パート・アルバイト)
【質問】
シャンプーや育毛剤で、頭皮がかぶれてしまった経験はありますか?
【回答結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2018年12月12日~2018年12月19日
有効回答数:160サンプル
新しいシャンプーや育毛剤の使用を始めたタイミングで、かゆみを経験している人が多いようです。
経験した頭皮トラブルの症状は、かゆみや湿疹、発疹などが多く見られました。
どの製品でトラブルが起きるかは、かなり個人差があると言えそうです。
生え際の薄毛ケア…かゆみや赤みが気になる
生え際の抜け毛対策には、頭皮マッサージが効果的です。
特に、頭皮の血行が悪くなっている人は、積極的に行って血流を良くしてあげたいところです。
ただ、アトピーや敏感肌の人は、マッサージにも注意しなければなりません。
アトピーや敏感肌の人は、肌が乾燥しているケースが多いです。
生え際は体の中でも乾燥しやすい場所です。
手で直接触れる機会も多く、肌荒れや炎症が起きやすくなっています。
炎症がひどくなると、脂漏性皮膚炎に発展してしまう可能性もあります。
脂漏性皮膚炎とは、皮脂が毛穴を塞ぐことで炎症が起きる症状のことです。
毛穴の中が化膿すると、激しいかゆみや傷みが生じるため、十分な注意が必要です。
頭皮マッサージを行う前は、石けんで手を洗って、清潔な状態にしてから行いましょう。
力は入れすぎず、優しく頭皮を動かします。
頭皮を傷つけてしまわないように、爪を立てないようにしましょう。
万が一、頭皮に炎症やかゆみが起こってしまった場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。
頭皮に負担がかかるかも…シャンプーや育毛剤の選び方
アトピーや敏感肌の人は、使用するシャンプーや育毛剤も注意して選びましょう。
シャンプーにはいくつか種類があります。
石油系シャンプーは洗浄力が強く、安価で購入しやすいのがメリットです。
しかし、洗浄力の強さは乾燥肌を招く心配もあります。
特に、アトピーや敏感肌の人には刺激が強すぎるため、使用はなるべく避けたほうが無難でしょう。
アミノ酸系シャンプーなら、頭皮への刺激が弱く、必要な潤いも残してくれるのでおすすめです。
ただ、頭皮に優しいシャンプーを使っても、すすぎが不十分でシャンプーが残ってしまうと、頭皮トラブルにつながります。
逆に、汚れを落とすために頭皮を洗いすぎるのもよくありません。
育毛剤は、直接頭に塗布します。
シャンプーと違って洗い流しませんので、頭皮トラブルに発展しやすくなります。
アトピーや敏感肌の人は、合成化学材料を使っていない、マイルド処方の育毛剤がおすすめです。
自分に合う育毛剤が見つけられない場合は、信頼できる育毛サロンでカウンセリングを受けるのも良いでしょう。
頭皮の状態をチェックしたうえで、適切なアドバイスがもらえます。
皮膚に異常が出た場合は、すぐに使用を中止して病院へ相談しましょう。
アトピーの方の抜け毛ケア!頭皮に優しいアイテムを選ぼう
アトピーや敏感肌の人は、多くの人が問題なく使用しているケアアイテムでも、頭皮トラブルにつながります。
しかし、トラブルをおそれてケアをしないと、生え際の抜け毛が進行してしまう可能性も高いです。
アトピーや敏感肌で大切なのは、いかに頭皮に負担をかけずにケアができるかです。
刺激の少ないケアアイテムを選ぶ、生え際のマッサージは清潔な手で行うなど、工夫しながら育毛ケアを進めていきましょう。
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この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION
株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。