HAIR GROWTH
発毛・育毛
抜け毛を予防するためにはどんな方法が有効なのか、どんな対策をしたら効果的なのかということが気になっている人は多いでしょう。
理想的なのは、できるだけ安全で効果の高い方法を選ぶことです。
例えば、副作用が少なくて抜け毛予防にも効果的だと言われているのはツボ押しです。
ツボは身体の至る所にあり、刺激を与えることで血行を促進したり自然治癒力を高めたりする働きがあると言われています。
古来東洋医学の手法として用いられてきたため、抜け毛に効くなら取り入れてみたいと思っている人も少なくないはずです。
そこで、今回はツボ押しやツボを刺激するために用いられるお灸や鍼の抜け毛に対する効果について解説します。
抜け毛予防により効果的なのは?イメージを調査
まずは、ツボ押し、お灸、鍼の中でどれが最も抜け毛予防に効きそうだと思っている人が多いのかを調べてみました。
【質問】
抜け毛予防により効果的だと思うのはどれですか?一つ選んでください。
【回答結果】
ツボ押し:162名
お灸:21名
鍼:33名
【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年2月21日~2017年2月21日
有効回答数:216サンプル
抜け毛予防にはツボ押しが人気
今回のアンケートでは、ツボ押しを選んだ人が圧倒的多数でした。
・抜け毛対策には、予防にツボ押しが期待できます。頭にはいろいろなツボが存在していて、頭から首の血行促進効果があるので髪の健康にも活かされると思います。(50代/専業主婦・主夫/女性)
・とりあえず手軽にできるし血行がよくなるのは確かだから。(40代/会社員/男性)
ツボ押しを選んだ人のコメントを見ると、ツボ押しは自分でも手軽にできることや、血行促進の効果が期待できることを挙げている人が目立ちました。鍼やお灸よりも簡単で、いつでもどこでもできることが支持されているようです。次に多かったのは鍼を選んだ人でした。
・細かいところをピンポイントで刺激でき、悪い箇所の血行を回復でき抜け毛に効果的だと思います。(20代/会社員/女性)
・鍼治療はツボに直接刺激を与えてくれそうなので。頭皮の血行を良くしそうです。(30代/会社員/男性)
鍼を選んだ人は、血行の滞っている箇所を狙い撃ちできそうな点に効果を感じているようです。ピンポイントや直接という言葉が並びました。最後に選んだ人が少なかったお灸についてのコメントです。
・お灸で温まって頭皮の血行もよくなりそうだから。(20代/専業主婦・主夫/女性)
・実際に知人が効果を実感できたと言っていたから。(20代/会社員/男性)
お灸を選んだ人は、ほぼ全員温熱効果で血行がよくなりそうだとコメントしていました。お風呂のようなイメージを持っている人もいるのかもしれません。
このように今回のアンケートでは票が割れましたが、やはり手軽にできるツボ押しは人気があるようです。とはいえ、お灸や鍼を含め、いずれもツボを刺激する方法です。ツボを刺激することで抜け毛予防や対策になりそうだと感じている人が多いことは十分に感じられました。では、ここからはツボ押し、お灸、鍼について、それぞれ抜け毛対策としてはどうなのかという点を見ていきます。
抜け毛対策にツボ押しが効果的な理由
身体には多くのツボが存在し、東洋医学ではそのツボを刺激することで身体の不調を改善してきました。
ツボ押しはツボを手の指などで押して刺激する方法です。
ツボを押すことで抜け毛対策になると言われるのは、ツボを刺激することで自律神経の働きが正常化されるからです。
身体には自分の意思とは無関係に、生命維持のために働く自律神経と呼ばれる神経が張り巡らされています。
自律神経が関わっているのは、呼吸や心臓、内臓の働きなど、いわば人間が生きるために必要とする機能に関するすべてのことです。
ですから、体温の維持や発汗量の調節、食べた物の消化などと共に、血圧や血流も自律神経の働きによってコントロールされています。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなり、そのどちらが優位に働くかによって各機能の調整をしています。
自分の意思ではコントロールできないことを動かす神経ですから、バランスが崩れると身体に不調が現れ、当然自力では正常な状態に戻せません。
しかし、ツボ押しは、そんな自律神経のバランスを整え、血流を正常な状態に戻すことが可能な対策方法として、古くから用いられてきました。
頭皮の血行不良は抜け毛が増える原因のひとつですから、ツボを刺激することによって頭部の血流を促進すれば、抜け毛の対策になる可能性は高いと言えます。
抜け毛予防に効果的とされているツボは頭や手に多く集まっています。
なかでも頭頂部の百会(ひゃくえ)や首の後ろにある天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)は頭皮の血流を促進するツボとしてよく知られています。
また、手の親指と人差し指の骨の付け根にある合谷(ごうこく)は、いつでも押しやすく抜け毛以外にも効くと言われている万能ツボです。
詳しくは、「抜け毛を対策!ツボ押しの方法とポイント」をご参照ください。
お灸でツボを刺激!抜け毛に対する効果を調査
お灸はツボの上にもぐさの塊を乗せ、火をつけてツボに温熱刺激を与える治療法です。
ツボに温熱刺激を加えることによって、不調を感じている身体の機能を整えていくのが特徴です。
ツボ押しとの違いは、圧迫で刺激を与えるか、熱で刺激を与えるかという点です。
ツボ押しでは力を加えるところを、お灸では熱に変えて行うだけで、基本的にはお灸を据えるツボはツボ押しのツボと同じです。
しかし、じわじわとゆっくり時間をかけて刺激を与える点や、刺激を長い時間持続できる点はツボ押しにはない独特な点です。
東洋医学では古くから用いられていた方法で、どのツボにお灸を据えるかによって効き目が表れる箇所が違ってきます。
効き目が緩やかで1回行っただけで症状が治るということはなかなかありませんが、何度も繰り返して行っていくと、次第に効果が現れ始めます。
悪いところに直接効くものではありませんが、血行を良くして、自律神経のバランスを整えることで、身体が本来持っている働きを正常な状態に戻していき、
人間が本来持っている力を引き出していきます。
お灸は、薬のような副作用がなく、身体にあまり負担をかけないため、授乳中でも抜け毛予防に用いることが可能です。
正しい位置にお灸を据えれば、血行が促進され、自律神経のバランスが整うためストレスも軽減されます。
自分1人では頭のツボには正しく据えにくいかもしれませんが、自分で行うときには、合谷など手にあるツボに据えるようにすると楽に行え、手軽な抜け毛対策が可能です。
お灸はヒリヒリするような熱さを我慢してしまうと、火傷をして跡が残ってしまう場合もあります。
温かく気持ちよさを感じる程度がベストです。
万が一痛みを感じたら、すぐに外しましょう。
詳しくは、「抜け毛を対策するために!ツボ押しとお灸の効果をチェック」をご参照ください。
鍼でツボを刺激!抜け毛に対する効果を調査
ツボの刺激の仕方には、ツボ押しやお灸以外に鍼を使う方法もあります。
鍼は髪の毛のような細くて長い針を気になる症状に対応しているツボに刺していき、症状を緩和させる方法です。
鍼のような細長いものを抜け毛予防または対策のために刺すというと、毛穴に直接刺すことを考える人もいるようですが、実際にはそのようなことはしません。
もしもそんなことをしてしまったら、毛穴が傷つき毛乳頭も破壊されてしまいかねません。
鍼灸治療を行うのは国家資格を持った鍼灸師ですから、毛穴に刺すようなことはあり得ません。
抜け毛の予防や対策に用いるときも、刺すのは抜け毛の原因に対応したツボです。
血行不良が原因なら血行を促進するツボに、ストレスが原因なら自律神経の働きを調整するツボに刺します。
ツボ押しで力を加えるのと同じツボに鍼を刺していくのですが、鍼は奥のほうまで刺激できる点がツボ押しやお灸と異なっています。
また、鍼は刺した状態で置いておくだけでなく、鍼の先を持って回旋させたり、上下に動かしたり、電気や熱を加えたりと、刺した後のバリエーションが豊富です。
これだけ刺激の与え方に種類が多いのは、ツボ押しやお灸にはない点です。
鍼は鎮痛効果が期待されることが多い治療法ですが、肩こりなど筋肉のコリをほぐす働きもあります。
そのため、鍼を打つことで筋肉の緊張を緩め、血行を促進させる働きも期待できます。
症状に合わせて、鍼をどのくらいの深さまで刺し、どのように動かして刺激を与えるかの工夫も、ツボ押しやお灸にはない点です。
抜け毛に対する鍼の効果は、主に血行を促進することですが、自律神経の不調を整える働きもあるため、ストレスによる抜け毛にも効果的です。
詳しくは、「抜け毛予防に!ツボ押しと鍼の効果とは」をご参照ください。
まとめ
ツボ押しやお灸、鍼などツボを刺激する方法は、自分がもともと持っている力を正常な形で引き出すことで治療効果が現れると考えられています。
ストレスが溜まったり、自律神経のバランスが崩れて血行が滞ったりしているのを、自らの力で改善していく方法ですから、副作用が出にくく安心して取り入れられます。
抜け毛予防や抜け毛対策に有効なツボは、頭や手に多く存在しますが、足の裏や額、こめかみなどにもあります。
お灸や鍼は自分で行うのは難しいものの、ツボ押しなら自分でも気軽にできますから、押しやすいツボを覚えおくと、日頃から気軽に押すことができます。
特に、手にあるツボの場合には、周りに気付かれずに押せるため、いつでも簡単にツボ押しできます。
ただし、ツボ押しも正しい方法で行わなければ意味がありません。
ツボを押すときは息を止めないことが大事です。
押すときは息を吐きながら3秒~5秒かけてゆっくり力を加えていき、力を抜くときは息を吸いながら3秒~5秒かけてゆっくり抜いていきます。
痛みを感じるまで押してはいけません。
気持ちよく感じられる程度で止めておきましょう。
ツボ押しや鍼、灸による血流改善やストレス解消と平行して、専門サロンに抜け毛の対策を相談するのもおすすめです。
あらゆるアプローチで薄毛予防や対策をしましょう。
この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION
株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。