HAIR GROWTH
発毛・育毛
男性の薄毛の悩みのなかでも、前髪に関する悩みはありがちなものです。
実際に前髪が薄くなってきて困っているという人も多いのではないでしょうか。
薄毛の悩みを根本的に解決するなら、育毛専門サロンなどによるケアがおすすめ。
しかし、実際にケアをするには時間がかかるため、今すぐに前髪の薄さを隠したい人のニーズには応えられないかもしれません。
そこで推奨したいのが髪型を変えること。
髪型の選び方を工夫するだけで、気になる前髪をカバーできます。
このコラムでは、前髪が薄くてもかっこよく決まる髪型を紹介します。
目次
前髪が薄い男性の特徴
男性で前髪が薄い状態には、3つのタイプがあります。
1つ目は、前髪の量そのものが少ないためにおでこや生え際が見えているタイプ。このタイプの人は、そもそも全体的に毛量が少なかったり毛質が細かったりすることが原因としてあげられます。そのほか、毛量が少なくなるような生活習慣を続けていることで、抜け毛が増えてしまっている可能性があります。
2つ目は、AGAの進行によるものです。AGAとは男性型脱毛症のことで、若はげと呼ばれることもあります。AGAが発症しやすい部分は前頭部。そのため、前髪が薄いと感じるようになったらAGAを疑う人が多いでしょう。AGAを発症している人は、ジヒドロテストステロン(DHT)が脱毛部に見られるのが特徴です。ジヒドロテストステロンは男性ホルモンの1つで、ヘアサイクルが乱れてしまう原因に。その結果、成長していない細い髪や成長する前に髪が抜けてしまうことで、薄く見えるようになります。
3つ目は、おでこが広くなっているタイプです。先天的におでこが広いというより抜け毛によって少しずつ生え際が後退していくもので、他の人から見てもはげているような印象をもたれやすいでしょう。抜け毛が増えるのは、男性ホルモンが遺伝的に多いことが原因といわれています。毛量が多いなら、生え際の位置によっては前髪を下ろすことで髪の薄さをごまかすことは可能。しかし、生え際の後退が進んでいくと、前髪を下ろすのにも限界が出てきてしまいます。
薄毛男性に聞いた!最も気になるのはここ
薄毛の悩みを抱える男性にとって、最も気になりがちな部位はどこなのでしょうか。
全国の男性を対象にアンケート調査を実施しました。
【質問】
あなたが気になるのはどちらの薄毛ですか?
【回答結果】
前頭部(生え際):107
頭頂部(つむじ周り):82
調査地域:全国
調査対象:【性別】男性
調査期間:2018年12月25日~2019年01月07日
有効回答数:189サンプル
前髪の薄さに悩む人はかなり多い
調査の結果、生え際に悩む人のほうがやや多いという結果になりました。
まずは、生え際の薄毛に悩むみなさんの声を紹介しましょう。
・生え際は相手からあからさまに見えるので(46歳/男性/個人事業主・フリーランス)
・元々おでこが広めなので、前頭部の薄さも目立ってしまうからです。(34歳/男性/派遣社員)
・毎朝、髪をセットするときに薄いと感じるのが前頭部です。(28歳/男性/派遣社員)
自分でも確認しやすい場所だけに、余計に気になるという事情もあるのかもしれません。
一方、頭頂部の薄毛に悩む人もかなり多いようです。
・真後ろに人が立つと薄毛を見られているように感じ、生え際以上に気になるからです。(47歳/男性/パート・アルバイト)
・全体に薄くはなっていますが、頭頂部が特に目立っているからです。生え際は気になるほどではありません。(68歳/男性/無職)
・最初に気になりだしたのが頭頂部です。鏡を使わないと見えない部分で、普段は気にしてなかった所が薄くなりだすと、更に気になってしまいます。(58歳/個人事業主・フリーランス)
頭頂部を中心に薄毛の症状が進行するという人も少なからずいるようです。
アンケート調査の結果からは、もし薄毛の症状が現れた場合には、本人にとっては場所に関係なく気になりやすいと結論付けることができるのではないでしょうか。
ただ、人によって薄毛が進行しやすい部位が異なるために、前髪に症状が現れるタイプではとりわけ前髪が、そうでないタイプでは頭頂部などの部分が目立つということになりそうです。
前髪の薄毛のタイプを知ろう
男性の薄毛の症状の原因として、かなりの部分を占めるのが男性型脱毛症です。
男性型脱毛症は進行の仕方によっていくつかのタイプに分けられます。
前髪が薄くなってしまう場合、額の生え際がM字型に後退するタイプ、全体的に髪が薄くなっていくタイプという2つのパターンが考えられます。
M字型では、アルファベットのM字のような形で前頭部の薄毛が進行します。
特にこめかみのあたりから薄毛の進行が始まり、最終的には後頭部と側頭部を残して脱毛が起きます。
全体的に薄くなるタイプは、前頭部全体で薄毛が進行します。
やがて頭頂部にまで広がります。
最終的には、M字型の場合と同じく後頭部と側頭部の毛を残して薄毛の症状が見られるようになります。
前髪が薄くなってきたときの対策
生え際がM字になるなど明らかに薄くなってきていると感じたら、早めに対策を打つ必要があります。まず薄毛ケアとして心がけたいのは、頭皮を清潔に保つこと。毛穴に余分な皮脂やホコリなどが詰まった状態にしておくと、髪の成長を妨げ、抜け毛に繋がってしまいます。しかし、清潔に保つといってもシャンプーで洗い過ぎてしまうことは逆効果に。爪を立てたり激しくしてしまうと頭皮を傷つけてしまうため、優しく洗うことを心がけましょう。
シャンプーのときは、できるだけ頭皮のマッサージを行うことも大切。まずシャンプー剤をつける前に、温かいシャワーで頭皮全体を予洗いします。そして、そのままの状態で頭皮をマッサージを行い、指の腹で円を描くようにマッサージをしていきます。このときも頭皮を傷つけてはいけません。そのほか手のひらを使うこともオススメで、頭皮の血行促進を図ることができます。
市販の一般的なシャンプーを使っているのであれば、育毛シャンプーに変えてみるのも効果的です。シャンプーの中には洗浄効果が高いものもあり、必要な皮脂まで洗い流してしまうことで、薄毛につながってしまうことも。育毛シャンプーであれば、抜け毛に配慮した頭皮環境を整えやすい成分が含まれています。育毛シャンプーを使うなら、育毛剤や治療薬を併用するのも良いでしょう。治療薬は飲み薬が主ですが、発毛を促進してくれる効果が期待できます。ただし、できれば医師の診断を受けた方が自分に合った治療薬を服用できます。
前髪の薄さを目立たせないポイントは?
前髪の薄さは髪型の工夫によってある程度カバーできます。
前髪の薄さを目立たせない髪型のポイントは、あえて隠さないことです。
そのかわり全体的に短髪にし、特にサイドや襟足は短めにしてボリュームを抑えます。
残った髪の毛で薄毛を隠そうとする人もいますが、そうするとかえって目立ちます。
髪の毛の間から地肌が透けて見える、部位によって髪の長さが違うといった理由から、髪の毛がある部分と薄毛の部分の境目がわかりやすくなってしまうからです。
薄毛の部分を隠そうとしないほうが、かえって薄毛が目立たたなくなります。
薄毛の部分に合わせる形で全体的な髪の毛のボリュームを抑えれば、全体のバランスもよくなりますよ。
このテクニックは頭頂部が薄い人にも応用が効きます。
また、トップを目立たせてサイドを抑える、といったテクニックも有効です。
たとえば、多少前髪のボリュームがなくなってきたという程度の人であれば、ブローでごまかすことも可能です。
トップから後頭部にボリュームを出し、前髪のすき間から額が見えないようにすることで前髪の薄さをカバーできます。
どんな薄毛もかっこよく見えるオールマイティな短髪
スポーツ刈りや坊主、スキンヘッドといった全体的に髪を短くするタイプの髪型は、どのタイプの薄毛とも相性の良いヘアスタイルです。
前髪以外に髪の薄くなっている部分がある人にもおすすめできます。
普段のシャンプーやセットが楽、セルフカットできるので節約になるといったメリットもあります。
ただ、その一方で頭の形がはっきり出るといった特徴があるため、頭の形を見せるような髪型を好まない人にはあまり向いていないかもしれません。
また、短髪にするとすぐに髪が伸びてしまうため、まめにお手入れをしないとヘアスタイルが崩れてしまいます。
清潔感のある印象をキープするためにも、こまめに髪をカットしてきれいな状態を維持していく必要があります。
前髪が薄くても似合う髪型は?
清潔感を持たせたいなら、ベリーショートが良いでしょう。髪の長さを多少残せることで、スキンヘッドや坊主に抵抗を感じる人も挑戦しやすい髪型の代表格。ベリーショートは、お手入れもしやすいうえにスタイリングも楽です。シャンプー後も乾きやすいため、ドライヤーを使う時間を短縮することも可能。そして何より、髪全体が短いため薄い部分が目立たなくなるというメリットがあります。前髪部分はやや長めにしたりサイドは刈り込んだりとメリハリをつけることで、個性を出すこともできます。
七三分けなども、前髪の薄さをカバーしやすい髪型のためある程度髪の長さを保ちたいという人はオススメです。おでこが広いと感じたときは、隠すよりあえて出してしまう方がスッキリ、カッコ良く見せることができます。ビジネスマンの場合はスーツにも合わせやすく、落ち着いた印象にしたいときもピッタリ。硬すぎない雰囲気にしたいときは、少し無造作な感じでスタイリングするとこなれ感が出て現代風になります。スタイリングが苦手な人は、カットを工夫してもらうとまとめやすくなるかもしれません。
頭頂部に髪があるならソフトモヒカンがおしゃれ
おしゃれな印象のソフトモヒカンも、前髪の薄毛に悩む人にはおすすめの髪型です。
トップにボリュームをもたせてサイドを抑えるという前髪の薄毛を目立たせないためのポイントをおさえています。
ただし、トップにボリュームを出すヘアスタイルなので、頭頂部の髪の毛の量がある程度残っていないと難しいかもしれません。
そのほか、似たタイプのヘアスタイルとしては、トップの髪を長めに残し、サイドを刈り上げたクールツーブロックもおすすめになります。
ソフトモヒカンもツールブロックも清潔感があるため、極端に走りすぎなければビジネスにも向いている髪型です。
前髪のスタイリングに悩むビジネスマンにおすすめです。
長めにするならショートレイヤーに
前髪の薄さをカバーするなら、基本的に短髪がおすすめという話をしてきました。
しかし、どうしても短髪に抵抗感がある人や額を見せたくない人もいると思います。
そんな人にはショートレイヤーがおすすめです。
ショートレイヤーとは、トップから毛先に向かって毛を長めに残し、髪に段差を作ったショートカットのことです。
トップにレイヤーを入れた結果髪の毛に動きが出て、生え際の薄さが目立ちにくくなります。
ツーブロックと組み合わせたり、パーマを掛けたりとアレンジしやすいのも魅力です。
ただし、ショートレイヤーは前髪を垂らす髪型になるため、ある程度前髪の量が残っている人向きの髪型です。
髪を自然に垂らせるだけの量が残っていないと、きれいにバランスを取るのが難しくなります。
薄い前髪の改善ポイントは?
前髪が薄くなったときは、髪型を工夫するなどの他に根本の原因を改善していくことも大切です。まず髪の生え替わりの周期を適切に保つ必要がありますが、バランスのとれた食生活を送ることがポイントです。どうしても社会人になると仕事中心の生活になり、食事を簡易的に済ませたり、食事を抜いたりと食事内容に気を配れないことも出てくるでしょう。
髪にとって重要な栄養素はミネラルとタンパク質、ビタミンなどです。まず、毎日の食事の中できちんとその栄養素を補えているかどうかを考えてみましょう。ミネラルは、わかめやきのこ類、納豆、牛乳などに多く含まれています。タンパク質は、肉類や豆腐などの大豆製品、卵、魚類からも摂取できます。ビタミンが豊富なのは緑黄色野菜をはじめとした野菜、果物、納豆、豚肉などです。これらを十分に摂取できていないと、髪を改善するのは難しく、食事でとるのが難しいものがあれば、サプリメントで補うという方法もおすすめです。
そのほか、頭皮環境を健康に保つことも大切です。カラーリングやスタイリング剤などによって、頭皮に負担をかけてしまうことで知らないうちに頭皮環境を悪化させている可能性があります。まず、自分の頭皮がどのようなタイプかを把握することが大事で、脂性肌か乾燥肌かによってもシャンプーの選び方は変わってきます。もし脂性肌なら汚れを適切に落とせるシャンプー選びがポイント。爪を立ててシャンプーするなど洗い方によっては頭皮を傷めてしまう場合もあるため、頭皮を清潔に保ちながらも洗い方にも気をつける必要があります。
薄い前髪には毎日のケアを欠かさず行いましょう
薄い前髪を改善するためには、毎日のケアを怠ってはいけません。当たり前かもしれませんが、規則正しい生活を送ることです。先にもお伝えしたようにまず食事を整え、内側からしっかりと髪に栄養を与えることが大切。髪に良い栄養素を食事で摂取し、できる限り脂っぽい食べ物は減らしていきましょう。お酒を飲む人は、飲みすぎず適量にしましょう。喫煙者の方は喫煙量が多いのも、髪にとってはマイナスです。お酒と喫煙が多いと感じられる場合は、できるだけ控えることも大切です。
そして、薄毛の改善には十分な睡眠をとることも重要と言えます。一人暮らしの人は、就寝時間が不規則になっている場合もあるため週末や平日に関係なく、毎日同じ時間に就寝し生活リズムを整えましょう。もちろん、運動もおろそかにしてはいけません。ウォーキングなど適度に運動することでストレスが発散され、体全体の代謝アップを図りましょう。また、スタイリング剤を使っている人は、量が多すぎないか、頭皮につけていないかなどをチェック。スタイリング剤は、髪や頭皮に負担をかけない程度の量に抑えるのがポイント。スタイリング剤を使ったときは、頭皮や髪に残らないように洗髪して落としましょう。
髪型の工夫で上手にカバーを
気になりがちな前髪の薄毛も、髪型を見直すことで上手にカバーすることができます。
最近前髪や生え際が気になるという人は、一度髪型を見直してみてはいかがでしょうか。
あくまでも応急処置的な方法にはなりますが、毎日のスタイリングで苦労せずに済むのはありがたいですよね。
薄毛の悩みは本人にとっては気になりがちなものですが、ストレスを溜めすぎるのは育毛にもよくありません。
少しでも髪に関するストレスを減らすためにも、育毛専門サロンなどでのケアと合わせて上手にカバーする方法も取り入れていきましょう。
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この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION
株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。