HAIR GROWTH
発毛・育毛
AGAは男性だけでなく、女性にも起こる可能性のある薄毛の症状です。
しかし、原因が男性ホルモンの影響という共通点はあるものの、女性と男性では同じAGAでも異なる部分がたくさんあります。
女性の身体は女性ホルモンの影響を大きく受けているため、男性とは全く同じ症状にはならないのです。
女性と男性のAGAでは、発症のメカニズムや具体的な症状の現れ方、さらには対処法も違います。
このコラムでは、女性のAGAは男性のAGAとどのように違うのかについて取り上げたうえで、女性ならではのケア方法について解説していきます。
目次
女性と男性のAGA!違いを知っている人はどれくらい?
女性と男性のAGAに違いがあるという事実を知っている人はどれくらいいるのでしょうか。
全国の男女を対象にアンケート調査を実施しました。
【質問】
女性と男性のAGAには違う点があることをご存知ですか?
【回答結果】
知っていた:20
知らなかった:80
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2018年12月25日~2019年01月07日
有効回答数:100サンプル
知らないという人が圧倒的に多い
調査の結果では「違いがわからない」という人が圧倒的に多いということがわかりました。
・女性にもAGAがあることは知っていましたが、違いがあることは知りませんでした。(27歳/男性/個人事業主・フリーランス)
・女性は髪が薄くならないと思っていたので(60歳/男性/個人事業主・フリーランス)
・AGA自体が男性特有のものだと思っていたので、女性が該当するというのにも驚きましたが、どのように違うのかわからないので知りたいです。(37歳/女性/専業主婦(主夫))
そもそも女性がAGAになるということも知らなかったという人もいるようですね。
その一方で、2割の人が「女性と男性のAGAには違いがあることを知っている」と回答しています。
・ネットで薄毛について調べていたときに、女性のAGAに関する記事を見つけて男性のAGAとの違いを知った。(21歳/男性/学生)
・原因が異なるため、効果的な成分も男女で異なると聞いたことがあります。(40歳/女性/専業主婦(主夫))
インターネットやテレビの影響で、正しい知識を知ったという人も少なからずいるようです。
今回の調査では、そもそも女性のAGAの存在自体を知らないという人もかなりいることがわかりました。
男性特有の病気という認識が根強くあることもあって、女性のAGAについてはまだまだ詳しい知識がないという人も多いようです。
女性も男性もAGAの原因は男性ホルモン
AGAは、男性の薄毛の症状のなかでも最も大きな割合を占めるものといわれています。
AGAの原因はDHTという物質です。
DHTは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合することで発生します。
DHTは毛根のレセプターと結合すると、毛髪の成長サイクルを極端に短くし、髪の毛が太くしっかりと成長するのを妨げます。
その結果、抜け毛が増えたり、髪が産毛のような細い毛に変わったりしてしまうのです。
DHTの材料が男性ホルモンであることから、AGAは男性特有の病気というイメージを持つ人もいるかもしれませんね。
しかし、AGAは男性だけの病気ではありません。
女性でもAGAを発症する人は少なからずいます。
これは、女性の体内でも男性ホルモンが作られているためです。
ただし、作られているといっても、その量はあくまでも少量。
通常の状態では女性ホルモンのほうが優勢です。
しかし、女性のホルモンバランスは繊細なもの。
何らかの原因によってホルモンバランスが崩れ、女性ホルモンの分泌量が低下してしまうことがあります。
そうなると、男性ホルモンの影響力が強くなり、AGAの症状を引き起こすことになるのです。
女性と男性では症状の進行が異なる
AGAによる脱毛の特徴は、抜け毛の増加ともに毛が細くなる軟毛化が起きること。
これらの症状に当てはまる場合、AGAによる脱毛を疑うべきかもしれません。
ただし、同じAGAという名前がついていても、女性と男性とでは発症のメカニズムが異なります。
さらに、症状の出る部位や進行の仕方にも大きな違いが見られます。
男性のAGAの特徴は、頭頂部・生え際を中心に症状が現れることです。
また、症状が進行すると脱毛した部分からは髪が生えてこなくなり、地肌が露出します。
重症になると側頭部と後頭部を除いた部分がすべて脱毛してしまいます。
しかし、女性の場合は女性ホルモンの影響もあって、男性のように一部の髪の毛が完全になくなってしまうという状態にはなりにくいとされています。
そのかわり、頭髪全体がまんべんなく少しずつ薄くなっていくパターンが多く、また男性では症状が出にくい側頭部や後頭部にも薄毛の症状が現れます。
女性と男性はAGA治療薬も違う
女性のAGAは、ホルモンバランスが乱れ、DHTの影響を受けやすくなってしまうことが原因です。
したがって、実際の治療に際しても男性のAGAとは異なる治療が行われます。
たとえば、AGA治療薬のうち、フィナステリドやデュタステリドについては、女性への投与は原則として認められていません。
これは、フィナステリドやデュタステリドがDHTの生成を阻害することを目的とした薬であるためです。
したがって、女性ホルモンの減少が原因によって起こる女性のAGAには効果がないと考えられています。
しかも、女性が服用した場合の安全性も認められていません。
女性のAGAには女性ならではの治療が必要です。
主な治療方法としては、医療用サプリメントや女性用の薄毛治療薬といった内服薬を使う方法、ミノキシジルの外用剤を使う方法などがあります。
ただし、なかには副作用のリスクを伴う方法もあるので、その点についても納得したうえで治療を受けるようにしましょう。
女性のAGA対策!どうするのがおすすめ?
女性のAGAは、加齢やストレス、冷え性、貧血、不規則な生活習慣、間違ったヘアケアなど、さまざまな要素が重なって発症するといわれています。
それだけに、症状を改善するためには、自分に当てはまりそうな原因を一つひとつ洗い出して、それに合った対策を立てることが重要です。
さらに、実際にAGAのケアを行ううえでは、頭皮環境を高めることもポイントになってきます。
頭皮の状態が悪いと抜け毛が増え、薄毛の症状が悪化しやすくなってしまうからです。
頭皮環境を高めるためにできるセルフケアとしては、育毛剤の使用や頭皮マッサージなどの方法があります。
しかし、なかにはそれだけだと不十分だと感じられる人もいるかもしれませんよね。
セルフケアだけだと不安という人には、育毛専門サロンの利用もおすすめです。
育毛専門サロンでは、独自のヘアケア理論やプロの手技によって、頭皮環境を育毛に適した状態に高めていきます。
医療機関とは違って医薬品を使わないため、AGA治療薬の副作用が気になる人でも安心です。
初回はお試し価格のサロンも多く、気軽に実際のコース内容を確認できるのもメリット。
興味がある人は、一度カウンセリングに行ってみてはいかがでしょうか。
女性のAGAには女性ならではの対策を
女性のAGAは、女性ホルモンの分泌が減少することで発生します。
男性とは発症のメカニズムが異なるため、効果的に症状を改善していくためには、男性とは違ったアプローチが必要です。
具体的な対策としては、普段の生活習慣を見直してホルモンバランスを整える、女性の薄毛原因に合ったサプリメントや治療薬を飲むといった方法が考えられます。
もし「何から始めたらいいのかわからない」という人は、とりあえず育毛専門サロンなどでプロのアドバイスを受けてみるのもよいでしょう。
この記事の監修
EDITORIAL SUPERVISION
株式会社バイオテック
育毛業界で35年以上、脱毛の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、 業界日本初の特許を取得。全国に広がるサロンネットワークとプロの技術、 育毛商品で薄毛・抜け毛にお悩みの方に寄り添い、育毛力を呼び覚ます「スカルプケア」を提供しています。