Interview.02
期待に
応えたくて頑張る、
今の自分が一番好き。

内河 佳子カウンセラー候補生

プロフィール・
これまでのキャリア
34歳・元美容師。美容師を辞めた後、事務や美容サロンで経験を積み、2018年4月にバイオテックに入社する。一般的には『チーフ』という役職からスタートする社員が多い中、意欲や経験をかわれて『カウンセラー候補生』からスタートする。現在は東京エリアのサロンにて勤務。

「悩んでばかりの
自分を変えたい」。
お客様の言葉に、私のほうが
救われた。

入社以来、私の中で一番印象に残っているエピソードがあります。それは、薄毛に悩むお客様から「悩んでばかりの自分を変えたい」と言ってもらえたこと。そのとき、これまでのモヤモヤが晴れたというか、心が救われたような気持ちになりました。

というのも美容師時代、お客様と接する中で、もどかしい気持ちになったことがあるからです。そのお客様は20代半ばくらいの男性で、髪の薄さが目立つ方でした。ただ、鏡にうつるのは“その話には触れてほしくない”と言わんばかりの表情。私は何も言わず、いや言えず、最後まで愛想笑いするしかありませんでした。

もし私に、少しでも育毛の知識があったなら。彼は心を開いてくれただろうか。ちょっとは笑ってくれただろうか。きっと、当時のもどかしい気持ちが心に残っていたんだと思います。月日が経ち、美容師を卒業した後、私は自然と「育毛の仕事をしたい」と思うようになりました。

バイオテックに入社して1年ほど経ったある日、20代男性のカウンセリングを担当する機会がありました。緊張のあまり、あのときのもどかしさを思い出す余裕はなかったけれど、最後に「内河さん、話を聞いてくれてありがとう。悩んでばかりの自分を変えたい」と言ってもらえて。ああ私、この言葉が欲しかったんだと、一気に肩の力が抜ける感覚でした。カウンセリングをする私の方が、お客様の言葉に救われるなんて。ほんと、素敵な経験をさせてもらったなと思います。

怒られるのは、期待の証。
頑張れるのは、好きな仕事の証。

私の新人時代は、とにかく怒られてばかりの日々でした。特に、最初にお世話になった店長。私が全然できないばっかりに、「なんで分からないの」と、口癖のように言われてました。

はじめて実際のカウンセリングを任せてもらった日もそうでした。お客様を目の前にして私、もう何を言っていいか分からなくなっちゃって。頭は真っ白、パニック状態。お話の途中なのに部屋を出て、店長に助けを求めました。「大丈夫だから、こうお伝えしなさい」。口調はやっぱり怖かったけど、店長のアドバイスは的確でした。部屋に戻って言う通りにお伝えしたら、お客様も安心したご様子。継続してサロンに通っていただけることになりました。

その直後、マネージャーから1本の電話が。「ありがとう。よく頑張ったね」馴染みあるマネージャーの声を聞いて、ふっと緊張がほどけたんだと思います。今だから言えますが、「店長が怖かった」なんて話も聞いてもらった記憶があります。あのときの電話は偶然だと思っていましたが、よくよく考えると、店長がマネージャーに真っ先に伝えてくれたから、掛かってきたのかもしれません。

ひとつ確かなことは、当時仕事が辛くても頑張れたのは、周りに支えてくれる人がいたから。そして何より、自分の中で「この仕事が好き」って気持ちがあったからだと思います。できない私にいつも期待をかけて、正しく叱ってくれた店長には、本当に感謝しかありません。早く一人前のカウンセラーになって、恩を返していきたいです。

※2020年1月現在の内容です